名札は、新しい園や新学期などで名前を覚えてもらうためにために必要不可欠なアイテムです。
デザインがかわいい名札を手作りすれば、子どもとのコミュニケーションのきっかけになり、名前を早く覚えてもらえるかもしれません。
今回は、フェルトを使ったかわいい名札の作り方を、注意点やおすすめの動物やキャラクターをあわせて紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
必要な材料や道具
名札に使用するフェルトや糸は、100円ショップや手芸用品店で揃えることができます。
リボンやボタンなどがあると、デザインをするうえで、とても便利です。
材料リスト
下記に必要な材料・道具リストをまとめました。
・フェルト
・名札の型紙
・裁ちばさみ
・手芸用接着剤
・針
・刺しゅう糸
・安全ピン
揃えると便利な道具
・ボタン(デザイン・飾りに使います)
・アイロン接着型フェルト
・厚紙・補強用のクリアファイル
・ワッペン(キャラクターなど)
厚紙やクリアファイルなどを入れて補強をすれば、やわらかく耐久性が低いフェルトの名札でも、長持ちしやすくなります。
名前や細かいパーツを切るときには
名札作りでは、フェルトで細かいパーツや文字を切り出す工程がでてきます。
そんなときには、手芸用・クラフト用の刃先の細いハサミを使うのがおすすめです。細かいパーツ専用のハサミであれば、文字を切る際に楽に切ることができます。
型紙がずれて切りにくいという場合は、マスキングテープを使うのがおすすめです。
切ってからマスキングテープをはがせば、型紙がずれたりするストレスなく切ることができます。
フェルトを使った保育士の名札の作り方
アイロン接着型フェルトを使って直接エプロンに貼りつける方法が、基本的な名札の作り方となります。
下記ではこのやり方での作り方で解説していきます。
作り方
1 キャラクターのデザインに合わせて、それぞれのパーツの型紙を用意します。(ダウンロードのものでも可能)
2 型紙を切り抜き、チャコペンで使用するアイロン接着型フェルトに、型をうつします。
3 (2)の書いた線に沿ってアイロン接着型フェルトを切ります。
4 土台となるフェルトに、(3)のパーツを貼りつけます。
5 (4)で空いているスペースにひらがなワッペンを貼りつけます。
6 土台のフェルトの裏側に、芯となるクリアファイルをあてます。
7 芯を隠すように、裏地となるフェルトと土台のフェルトを貼り合わせます。
8 (7)をエプロンに貼りつければ完成です。
ポイント
アイロン接着型のフェルトを使えば、接着剤が乾くのを待つ時間や、縫いつけたりする行程を省くことができるので、短時間で名札を作成することができます。
フェルトの毛羽立ちなどが気になる方は、ふちの部分をかがり縫いすることで、より長持ちすることができます。
もしマジックテープや安全ピンを使用する場合には、(7)の工程まで行ってみてください。
名札を付ける方法
作成した名札を取り付けるにはいろいろな方法があります。エプロンが不要な保育園や、安全ピンが使えない保育園など、取り付ける方法が制限される場合もあるので、状況にあった方法を試してみましょう。
安全ピンで付ける
一番簡単な方法が安全ピンで取り付ける方法です。
名札の裏に安全ピンを取り付けるだけなので、とても簡単です。
洗濯時には外せるので長持ちさせることができます。
しかし、安全面の理由から、保育園で禁止をしている園があります。
好奇心旺盛な3歳未満児クラスでは、安全ピンを使用するのはおすすめしません。
保育園で使用しても問題がない場合は、3歳以上児クラスの場合のみ安全ピンの使用を検討してみましょう。
マジックテープで留める
保育園で禁止されていて、洗濯のたびに取り外しをしたいという人は、安全ピンを使わずにマジックテープで留める方法がおすすめです。
名札とエプロンの裏側にマジックテープを貼ればいいだけなので作成するのも簡単な方法です。
アイロンで貼り付ける方法もありますが、強度があまり強くないので針と糸で縫い付ける方法がおすすめです。
リボンで留める
マジックテープや安全ピン以外の方法では、エプロンの肩紐部分にリボンで留める方法があります。
名札にリボンを取り付ける手間がありますが、取り外しが簡単なので、名札が不要な時や洗濯時にとても便利です。
ただし、安全ピンやマジックテープに比べて外れやすいので、しっかりと結んでおきましょう。
スナップボタンで取り付ける
取り外しが簡単でしっかりと名札を取り付けたい場合や、エプロンがない保育園は、スナップボタンで取り付ける方法がおすすめです。
名札を取り外すことができるので、洗濯時や名札を長持ちさせる点でもおすすめです。
安全面や強度も問題ないので、子どもを傷つけてしまう危険がなく、名札が外れてしまうおそれがないので安心です。
名札を手作りする際に注意すること
名札を手作りするときに、気を付けたい注意点があります。
名札の位置やデザインに規定を設けている園もあるので、せっかく作った名札がボツになってしまうことがないように、作り方と合わせて確認するポイントについて解説していきます。
名札の仕様を園に合わせる
保育園によって名札の表記のしかたが異なります。
子どもが読みやすいように、ひらがなの表記を推奨している園が多いようですが、名前を平仮名で書くか、漢字で書くのか、名字を書くかフルネームの方がいいのかなど、名前の記入1つとってみても園によって多様です。
勉強の基礎力やしつけが身に付くお勉強系の園であれば、漢字をフルネームで書くように言われる場合もあるため、それぞれの教育方針を事前に確認しておきましょう。
キャラクターの使用について
子どもたちに一番人気があるデザインがキャラクターです。
アニメのキャラクターや絵本のキャラクターなどの、人気なキャラクターは子どもから好評を得られるので、名札のモチーフとして使いたいのですが、保育園によってはキャラクターの名札はNGという保育園もあるようです。
また、キャラクターの名札があまりに目立ちすぎると、子どもの興味が保育活動より名札に集中してしまうデメリットもあるようです。
子ども達がキャラクターものを持ってきては駄目なケースなどもあるため、手作りする前にキャラクターデザインが使用可能か、子どもたちが持ち込み可能かどうかの確認を取っておきましょう。
安全ピンを使用して良いか確認する
安全ピンは取り付ける方法のなかで一番簡単な方法ですが、園によっては安全ピンをNGにしているところもあります。
代わりにスナップボタンや面ファスナーを使ったり、直接エプロンに縫い付ける方法もあります。
安全ピンは万が一外れてしまった場合に子どもがケガをしてしまう恐れがあるので、園によっては使用できないこともあるため事前に確認しておくことが大切です。
名札のつけ方を工夫する
エプロンに名札をつける方法は直接、安全ピンやマジックテープを縫いつけるやり方が一般的です。
フェルトは、シワになりにくい・強度がある特徴を持っているので、直接縫いつけたりすれば、エプロンから外れる心配はありませんが、エプロンの枚数分の名札を用意する必要があります。
裁縫が苦手な方でも問題なく作れますが、サイズが大きすぎると保育の邪魔になったり、小さすぎると名前が読めなくなってしまうので、園の規則を確認したうえで工夫するようにしましょう。
手作り名札のポイント
保育実習で使う手作り名札のポイントについてまとめて解説していきます。
安全な素材で作成する
名札作りには、子どもが触れても怪我をしないように安全な素材を使いましょう。布やフェルトがおすすめです。
子どもに興味を持ってもらうための名札ですので、当然名札が気になった子どもは触ったり引っ張ったりします。
パーツが取れてしまうと誤飲に繋がる恐れがありますので、安全な素材でも油断せず、しっかりと縫い付けたり接着剤が剥がれないか確認したりするようにしましょう。
糸がほつれやすかったり、硬いので子どもがケガをしてしまったりすることが考えられます。できれば使わないほうがよいでしょう。
色合いは偏りすぎずカラフルにする
既製品の名札よりも大きくて色合いをカラフルに仕上げることで、ぱっと見ただけでもかわいらしい名札になります。
ベースとしている色と異なる色にすることで、文字の色は見えやすくなります。
また、キャラクターのモチーフをつけて作ることで、字の読めない子どもにも興味を持ってもらいやすいです。
文字は太く大きく
文字は遠くから見ても、はっきり見やすいように、太く・大きくしましょう。
太く大きくデザインすることで、かわいらしさも引き立ちます。
ひらがなワッペンで書くことで、可愛いデザインになり、かつ手軽に作業することができるのでおすすめです。
シールタイプでそのまま貼れるタイプのものや、アイロンで接着するものなど、さまざまなタイプのものがあります。自分の好きなタイプを選びましょう。
まとめ
今回はフェルトで簡単にかわいく名札を作成する手順と、そのポイントについて解説していきました。
手作り名札には、さまざまな種類があります。色やモチーフを変えるだけで、オリジナルの名札を作成することができます。
自分がやりやすい方法や、子どもに合った名札作りを心がけましょう。
普段の生活では裁縫をする機会はなかなかありませんが、保育士になってからイベント行事などの衣装作りで裁縫をすることがあるかもしれません。
名札は興味を持ってもらったり、名前を覚えてもらうきっかけの1つなので、裁縫が上手い下手ではありません。シンプルな名札でも大丈夫なのでぜひチャレンジしてみてください。
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