転職ノウハウ

保育士になりたい人必見!職種や仕事内容などを徹底解説

子どもと関わる仕事がしたい!保育士になりたい!と考えているそこのあなた。

保育士の仕事内容や資格の取得方法、保育士からのキャリアパスについて詳しく知りたいと思いませんか?

そんなあなたのためにこの記事では、以下の内容について徹底解説しました。

  • 保育士の仕事内容とは?
  • 保育士になるにはどうしたらよいの?
  • 保育士の業種と職種とは?
  • 保育士が職種を認識しておいた方がよい場面
  • 保育士資格を活かせる仕事

これを読んだらあなたも保育士になる自分が今より鮮明に思い描けるはずです。

まずは保育士の仕事内容から確認してみましょう。

保育士の仕事内容とは?

保育士は乳児や幼児といった、就学前の子どもたちの育成や教育に関わる専門職です。

勤務先は主に保育園で、仕事などの理由で保護者が日中、子どもの世話ができない場合に、保護者に代わって子どものお世話をします。

そんな保育士の仕事内容は大きく分けて5つあるので、それぞれ詳しく見てみましょう。

子どもの健康管理

保育士は、子どもたちの健康状態を常に確認し、時に必要な処置を行います。

具体的には、体温測定や健康観察、病気やけがの応急処置などです。

園によっては看護師さんが配置されている場合もありますが、保育士自身も子どもの健康を気にかけられるとよいでしょう。

子どもの普段の様子を観察することで、ちょっとした異変にも気付くことができ、体調の変化を見逃さずに対応できます。

子どもの食事管理

保育園で給食や補食を提供する場合、栄養バランスに配慮した献立の作成や、食事の準備・提供、食事中の子どもたちの様子を見ながらのサポートなどを行います。

こちらも栄養士や調理師が配置されている保育園もあるので、献立作成まで行うことはないかもしれません。

食事の準備や介助、食育がメインの仕事です。

子どもの生活指導

子どもたちに日常生活の中でのマナーやルールの守り方、手洗いや歯磨きなどの習慣を身につけるための指導を行います。

お友達との接し方、挨拶、コミュニケーションの取り方など、保育士が率先して子どもたちにお手本を見せましょう。

子どもの遊びの支援

遊びを通じて子どもたちが社会性や自己肯定感を身につけるため、遊びを監督することも重要な仕事です。

子どもたちの主体的な遊びを尊重しつつ、適切なアドバイスやサポートを行います。

また、自己表現力やコミュニケーション能力を向上させるための遊びを企画し、子どもたちと一緒になって遊ぶことが多いです。

保護者へのサポート

保育士の仕事は子どもに対するものだけではありません。

子どもたちの成長や発達について、保護者とコミュニケーションをとりながらサポートすることも大切な仕事の一つです。

特に初めて子育てをする親御さんたちは不安でいっぱいです。

保護者から育児の相談を受けることもあるので、アドバイスをしたり話を聞いたりと、保育のプロとして保護者にも寄り添いましょう。

保育園には0歳から6歳までの子どもが通うので、担当する子どもの年齢によって仕事の内容や対応の仕方が異なります。

例えば、乳児を担当する場合には、授乳やおむつ替えなどの業務もプラスされると心得ておきましょう。

保育士の仕事は、子どもたちと一緒に過ごす時間が多いため、コミュニケーション能力や忍耐力、洞察力が必要とされます。

また、子どもたちの個性を理解し、その子どもに適した対応をすることが求められます。

保育士の仕事内容を理解できたところで、保育士として働きたいと思ったらどうしたらよいのでしょうか?

次からは保育士になるまでの過程をお教えします。

保育士になるにはどうしたらよいの?

保育士になるためには、指定保育士養成施設を卒業するか、保育士試験に合格するかの2つの方法があります。

自分が保育士になるにはどちらに当てはまるのか確認してみましょう。

指定保育士養成施設を卒業する

厚生労働大臣が指定する『指定保育士養成施設』という、学校その他の施設(大学・短大・専門学校など)で学んで卒業をすると保育士になることができます。

こちらは施設により、2年制から4年制まで設定されており、厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/content/000977023.pdf)によると、令和4年4月1日時点で全国に668カ所あります。

高校を卒業するまでに保育士を目指したいとすでに決めている人は、こちらを選択するのがよいでしょう。

専門のカリキュラムや実習を通して知識と技能を身につけることができ、学校を卒業したら保育士の資格を取得できます。

保育士試験を受験する

指定保育士養成施設を卒業しなくても、保育士試験を受験し合格することで保育士になることができます。

保育士試験は年2回開催されており、学科と実技でそれぞれ6割以上の得点が必要です。

なお、保育士試験の受験資格は最終学歴によって異なるので、詳細は全国保育士養成協議会(https://www.hoyokyo.or.jp/exam/qualify/)を確認してみてください。

保育士になるための道は大きく分けて2つありますが、比較的誰にでも保育士を目指すチャンスがあるようです。

保育士の業種と職種とは?

あなたの業種や職種はなんですか?と聞かれたとき、保育士はなんと答えたらよいのでしょうか?

正解からお伝えすると、『児童福祉事業の保育士』です。

そもそも職種と業種って似たような言葉に聞こえますが、違いが分かると理解が深まるので業種と職種について深掘りしてみます。

業種と職種の違い

業種とは企業や組織が所属する産業の種類を示すものです。

例えば、製造業、サービス業、IT業界などが業種にあたります。

業種は、その企業や組織がどのような製品やサービスを提供しているか、どのようなビジネスモデルを持っているかなど、経済的な特徴を表します。

総務省が発表している『日本標準産業分類』では、大きく分類すると事業の種類は20種類に分けられています。https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/sangyo/02toukatsu01_03000023.html

一方で職種とは、人々が担う仕事や役割の種類を示すものです。

例えば保育士のほかにも医師、営業職、エンジニアなどの職種にあたります。

職種は、その人がどのようなスキルや専門知識を持っているか、どのような職務内容や責任があるかなど、仕事の特徴を表します。

職種は大きく分けると分類不能を含めて12区分になります。

https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/shokgyou/kou_h21.htm

保育士の職種は、厚生労働省が示す専門的・技術的職業従事者のなかの「保育士」にあたります。

職種を記入する際には『保育士』と記入しましょう。

保育士の職種は保育士ということが分かりしたが、なぜこれを理解しておいたらよいのでしょうか?

保育士に限らず自分の職種を認識しておくとよい場面がいくつかあるので、頭の片隅にでも覚えておいてください。

保育士が職種を認識しておいた方がよい場面

保育士が自分の職種を認識しておいた方がよい場面は以下の3つです。

雇用保険を受けるとき

雇用保険被保険者資格取得届には『13 職種』欄があります。

その際の保育士の区分例は『2. 専門的技術的職業』となります。

婚姻届を提出するとき

国勢調査のある年度に婚姻届けを提出する場合、『(8)夫婦の職業』を記載しないとなりません。

保育士であれば『02専門・技術職』に分類されるので覚えておきましょう。

求職活動をするとき

求職活動を行う際には履歴書や職務経歴書に業種や職種を記載する場合があります。

そのような際には、職種を保育士としましょう。

保育士は基本的に専門職とみなされます。

これらを覚えておくと、さまざまな場面で役立つので、ぜひ覚えておきましょう。

そんな保育士ですが、保育園で働く以外にも、保育士の資格を活かせる仕事がいくつかあるようです。

自身の職場選びの参考になるので、ぜひ次から確認してみてください。

保育士資格を活かせる仕事

保育士資格を活かせる仕事は、なにも保育園で働く保育士だけではありません。

道は広く開かれているので、そのほかの職業についても見てみましょう。

学童指導員

学童指導員は、学童保育施設において小学校1年生から6年生までの子どもたちに対して、放課後や休日の時間帯に保育や教育を行います。

保育園に通う子どもたちよりも年齢層が高くなりますが、子どもと関わる知識や技術を活かすことができるでしょう。

児童養護施設の職員

児童養護施設に入所する子どもたちには、家族や親族がいない場合が多いので、施設での生活を支援することが主な仕事です。

具体的には、食事や入浴、睡眠などの生活面での支援や、健康管理、医療支援を行います。

児童養護施設に入所する子どもたちは、家族と離れ離れになるストレスや、虐待などのトラウマなどにより、心のケアが必要な場合があります。

心理カウンセリングや適切な遊びや活動などを通じて、子どもたちが安心して生活できるようにサポートする仕事です。

乳児院保育士

乳児院に入所する乳幼児の健康管理が、乳児院保育士の主な仕事の一つです。

身体の成長や発育、食事、排泄などの健康管理を行い、乳幼児の健康状態を確認します。

乳児院とは、保護者の病気や経済的事情などで、子育てができない状況に置かれた乳児を一時的に預かり養育する施設です。

乳児院の対象となる乳児は原則、0歳から2歳までで、その後は児童養護施設へ行くのが一般的です。

保護者に代わり乳児を保育するため、先生というよりは父母がわりと思っておくとよいでしょう。

より近い距離で子どもたちと接する仕事です。

ベビーシッター

仕事や急用で家を留守にしなければならない両親に代わって、依頼主の自宅で子どもの世話をするのがベビーシッターです。

出産後に職場復帰する女性の増加や、世帯の核家族化で、シッターは育児のプロとして近年注目を集めています。

ベビーシッターになるには、法律的には資格は必要ありません。

しかし、保育士資格があればベビーシッターを頼む人に信用されやすく、自分のスキルを発揮して子どもの世話をすることができます。

保育ママ(家庭的保育)

保育ママとは、最も規模が小さい保育園のかたちです。

1人の保育ママが預かる子どもの人数は、3歳未満児およそ3人までで、一緒に働く保育者などがいる場合、最大5人まで預かることができます。

主に自宅を保育園の代わりのようにして預かる仕事です。

保育ママは自治体の認定を受けており、家庭福祉員、家庭的保育者とも呼ばれています。

認可保育園などに入れず預け先がない子どもたちの受け皿として、保育士と同じように働くことが可能です。

インターナショナルスクールやプリスクール

インターナショナルスクールとは、外国で育った子どもが通う学校です。

対するインターナショナルプリスクールは外国語を身につけたい日本人の子どもが通う学校のこと。

ほとんどが認可外保育施設という位置づけになり、近年では バイリンガルに育てたいといった保護者の意向で、日本生まれの子どもが通うケースも増えています。

英語力はもちろん必要ですが、保育士としてさまざまな国籍の子どもと接することができる面白い仕事です。

保育士のような子どもたちに携わる仕事の一部をご紹介しましたが、保育士以外にも興味のある仕事はありそうですか?

それぞれの仕事には、専門的な知識や技術が求められるため、職種に適した資格や経験を持つことが必要ですが、保育士資格やその経験が大きく役立つことでしょう。

まとめ

ここまで見てきたことをまとめておきます。

  • 保育士は子どもの世話を行う専門職で、保護者のサポートも行う
  • 指定保育士養成施設を卒業するか、保育士試験に合格すると免許が取得できる
  • 児童福祉事業の保育士という職種
  • 保育士の資格を活かせる職業はたくさんある

まずは保育士の仕事内容を理解し経験を積んで保育士としてスキルアップしていきましょう。

そのあと、ほかの仕事へのキャリアパスもあるので、興味のある職種への転向も可能です。

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