日常の悩み

絵本から遊びへ展開しちゃおう! 季節のおすすめ絵本と遊び

秋から冬にかけて、雨の日や寒い日が増えてきますね。室内でゆっくりと絵本を読み聞かせ、自由に読む時間を作ってお話しの世界を楽しむのも秋の醍醐味。子どもの心や体も充実してくるこの季節に読みたい絵本と、絵本からつなげられる楽しい遊びをご紹介しましょう。

どんな絵本を選べばいいの?

季節の移り変わりを子どもたちに知らせる方法の一つとして、絵本は最適な保育教材です。昔から読み継がれている良質の絵本を紹介しましょう。

いつもと同じことをいつもとは違う場所で! 新鮮な楽しさ

やまのぼり/さとうわきこ さく 福音館書店

やまのぼりに行こうと、準備をしてたくさんの荷物になってしまいました。これを持ってやまのぼりへ行くのは大変……そこで家の屋根を山に見立てました。
自由奔放な大人であるばばばあちゃんの姿に子どもたちは憧れ、絵本の世界に引き込まれいっしょに楽しみます。
カラフルでやさしい絵は隅々まで描かれ、クラス全員で見るのはもちろんひとりでじっくりと読むにもふさわしい絵本ですね。
いつも保育室や園庭で行っていることをこの絵本のように場所を変えてやってみることで気分が変わりますよ。例えば粘土と粘土板、敷物を持って園庭で粘土遊びをするのはいかがでしょうか。落ちている葉っぱや木の実を粘土に飾り付けしたら、秋ならではの作品ができあがるかもしれませんね。

秋の長雨は室内遊びの定番、新聞紙遊びを徹底的に!

しんぶんしでつくろう/よしだきみまろ さく 福音館書店かがくのとも

秋は天候が落ち着かず、なかなか散歩へ行けない日が続くこともありますね。室内遊びも少しずつ飽きて、パワーを持て余してしまう子どももいることでしょう。
新聞紙遊びは雨の室内遊びの定番ですが、この絵本ではよりダイナミックな新聞紙遊びを紹介しています。
新聞紙は薄いけれどたたんで丸めてテープで留めたら、家の柱にもなっちゃうほど丈夫になります。大きな新聞紙は割くと様々なものに変身できますね。新聞紙の特性を活かした遊びは保育士でもなかなか思いつかないものばかり。

最後は大きなゴミ袋に入れて後片付け。新聞紙だらけだった保育室がきれいに片付くのも楽しいです。たくさんの新聞紙が必要なのでいつもできるようにストックしておきたいですね!

散歩に出て絵本の世界を追体験!

めっきらもっきらどおんどん/長谷川摂子 作 ふりやなな 画 福音館書店

腹の立つことがあった「かんた」は森の木の根元に向かって、でたらめの歌をうたいました。そうすると穴に吸い込まれ、着いたところは夜の山……そこから夢のような不思議で楽しい出来事が続きます。子どもが思う夢のようなちょっと怖い出来事と好奇心をくすぐる場面が次々と続き、小さな子どもも引き込まれる絵本です。
散歩に出たら大きな木の根元に向かってみんなで「かんた」のでたらめな歌を歌ってみてはいかがでしょうか。“もんもんびゃっこ”“しっかかもっかか”“おたからまんちん”に変身できるお面を用意し、追いかけっこや鬼ごっこ、かくれんぼなどをするといつもと違った楽しさが味わえるかもしれません。

かみひこうき

かみひこうき/小林実 作 林明子絵 福音館かがくのとも絵本

紙飛行機を作ってほしいと子どもたちからねだられることはないでしょうか。紙飛行機は様々な折り方があり、飛び方もそれぞれに特徴があります。けれど簡単に折ることができよく飛ぶ紙飛行機の作り方は、保育士でもわからない人が多いのではないでしょうか。
こちらの絵本「かみひこうき」は、折り方はもちろん飛ばし方も詳しく描かれています。思わず絵本を見ながら作りたくなってしまうかもしれません。

秋晴れの気持ちの良い日は、みんなで紙飛行機を折って外へ飛ばしに行ってみませんか。絵本のように園庭の滑り台の上から、ジャングルジムの中から飛ばしてみる、小高い丘の上からどれだけの距離を飛ばせるかなど、競争するのも楽しいでしょう。
どうすればよく飛ぶのか、どこを直せばいいのか、子どもたちが自主的によく飛ぶ飛行機を求めて作り出すはずです。

みんなでおつかいしてみよう!お当番活動のスタートにぴったり

はじめてのおつかい/筒井頼子 作 林明子 絵 福音館書店

まだ小さな妹のいる家庭で、お姉ちゃんになったみぃちゃんにお母さんがお使いをお願いします。張り切って出かけてみたけれど初体験にドキドキ。ちゃんと買ってこられるかな?とどんな子も緊張しながら自分と重ね合わせ、応援する気持ちになりながら見る絵本です。

秋になり入園・進級して半年。未満児クラスや3歳児であればもうそろそろお手伝いやお当番活動がクラスでスタートするのではないでしょうか。そんなとき「園長先生にこれを持って行ってね」など、小さなお願いからスタートし、給食に必要な卵や牛乳をクラス全員で近くのお店に買いに行くのもいいでしょう。緊張するけれど人の役に立つことの嬉しさと誇りが育ちます。

おつかいは周囲への協力が必要になります。理解してもらえるよう事前に説明をしておきましょう。

おわりに

絵本は子どもを育てる上で、なくてはならないものです。イメージし、お話しの世界に心躍る体験はきっと大人になってからも良き思い出となるでしょう。さらに今回は絵本から活動を展開する遊びもご紹介しました。子どもたちの心と体の充実のために、子どもの発想を大切にしながら絵本での育児を楽しみたいですね。

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