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保育士と幼稚園教諭の違いやなるために必要な資格を解説

保育士と幼稚園教諭の違いを聞かれたらあなたは答えられるでしょうか。おそらくほとんどの人は答えられないと思います。本記事では、保育士と幼稚園教諭の違いや必要な資格を解説します。また、保育士と幼稚園教諭になりたい方は、そのために取るべき行動も記載してますので是非、参考にしてください。

保育士と幼稚園教諭の違いを比較

まずはじめに、保育士と幼稚園教諭の違いについて6つ紹介します。

・資格

・勤務スケジュール

・収入

・人間関係

・勤務場所

・子供の年齢

下記では、それぞれの違いについて解説します。

保育士と幼稚園教諭の違い:資格

保育士になるには、保育士資格が必要です。一方、幼稚園教諭になるには、文部科学省の幼稚園教諭免許が必要です。保育士資格は児童福祉法に基づく国家資格であり、幼稚園教諭は教育職員免許法に基づく教員免許になります。取得しなければならない資格が違うことは保育士と幼稚園教諭の大きな違いだと言えます。

保育士と幼稚園教諭の違い:勤務スケジュール

保育士と幼稚園教諭では勤務スケジュールが違います。保育園では最長で11時間、一部の施設では24時間の保育が行われています。一方、幼稚園では、預かり保育を除いて、子供がいる時間は最大でも4時間程度です。仕事を終えてから子供を迎えに来る保護者にとっては、長い時間預かってくれる保育園の方が負担が少ないと言えます。

保育士と幼稚園教諭の違い:収入

保育士の平均年収は342万1000円で、幼稚園教諭の平均年収は341万7000円です。 公立の場合は、公務員の給与形態になるため、これより高くなる場合が多いです。私立の保育園は運営母体によって収入に大きく差があります。また、保育士や幼稚園教諭は20代が一番多いので、昇給が少なく、相対的に全体の年収も低くなりやすいです。

参照:平成29年度保育士及び幼稚園教諭の平均賃金等の実態

保育士と幼稚園教諭の違い:人間関係

保育園は、ほとんど女性の職場であり、男性保育士は昔と比べて増えてはいますが、まだまだ女性が中心で、男性教諭は全体の10%未満で、一部の幼稚園では男性の採用がありません。一方、幼稚園教諭もほとんど女性ではありますが、保育士の比率と比べると男性保育士が多い傾向にあります。

最近は、残業をなくす動きがみられ、昔より働きやすい環境になってきています。しかし、保護者による保育園に対する要求が増えている傾向があります。そのため、保護者との関係に疲れてしまったという保育士も少なからず存在します。

保育士と幼稚園教諭の違い:勤務場所

保育士の資格を持っていると、乳児院や保育園、児童養護施設などの施設で働くことができます。一方、幼稚園教諭の資格だと、主に幼稚園で働くことになります。働く場所が違うと、勤務様式や対象となる子供の年齢も変わるので、さまざまな施設で働きたいと考えている方は、保育士の資格を取ることをお勧めします。

保育士と幼稚園教諭の違い:子供の年齢

どちらも小学校に入学する前の子供を世話する仕事ですが、幼稚園の教師は3歳以上の子供を対象とし、保育士は0歳から世話をします。保育士と幼稚園教諭は、幼児期の子供たちの全面的な発育支援に貢献しますが、子供の年齢が違うと、子供に対しての接し方や抱える悩みも違ってきます。

保育士や幼稚園教諭になりたい人は、自分が担当したい子供の年齢は何歳なのかをあらかじめ決めておくことが大切になります。

保育士と幼稚園教諭になるために取るべき行動の違い

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では、保育士と幼稚園教諭の違いがわかったところで、実際になるために取るべき行動を紹介します。

・保育士になるために取るべき行動

・幼稚園教諭になるために取るべき行動

下記では、それらの行動について解説します。

保育士になるために取るべき行動

保育士になるためには、保育士資格が必要です。保育士資格は、厚生労働大臣が指定する養成学校で、所定の課程を履修し、卒業することで取得できます。また、養成学校に通わずに保育士試験に合格することでも保育士資格を取得できます。

保育士試験を受けるには条件があり、高校または中学校を卒業した場合は、児童福祉施設で2年以上かつ2880時間、それ以外の場合は5年以上かつ7200時間の実務経験が必要です。保育士資格は難しいため、合格率は毎年20%前後と低いです。最短で保育士になりたい場合は、資格を取得できる大学や専門学校に進学することをおすすめします。

幼稚園教諭になるために取るべき行動

幼稚園教諭になるためには、幼稚園教諭免許状が必要です。この免許状は、幼稚園教諭養成課程を修了することで取得が可能です。幼稚園教諭免許状には、一種免許状、二種免許状、専修免許状の3種類があります。

一種免許状は大学卒業で取得でき、短大や専門学校卒業で二種免許状が取得できます。専修免許状は大学院進学が必須になっています。これらの免許状の種類によって仕事内容やできることに大きな変化はありませんが、待遇面では一種免許状を持っている方が有利です。

給与や昇給にも影響し、将来的に園長になりたい場合には一種免許状が必要です。二種免許状を持っている場合でも、講座を受けて単位を取得し、5年以上の実務経験を積むことで一種免許状に切り替えることができます。

保育士や幼稚園教諭として働くメリットの違い

保育士や幼稚園教諭として働くメリットの違いについて紹介します。

・保育士の働くメリット

・幼稚園教諭の働くメリット

下記では、それぞれの違いについて解説します。

保育士として働くことのメリット

保育園として働くことのメリットとして、さまざまな年齢の子供たちと接することが挙げられます。幼稚園では3歳から5歳までの子供が対象ですが、保育園では0歳や1歳の乳児に関しても保育することができます。幅広い歳の子供たちと関わることで、実践的な保育の知識を身につけることができ、将来のキャリアアップにも役立つでしょう。

また、保育士は転職で困ることがありません。保育士試験の合格率は25%と4人受けると3人落ちる計算です。なので、資格を持っており、保育士として働いていた実績があれば、いつでも転職できるというメリットもあります。

幼稚園教諭として働くことのメリット

幼稚園教諭として働くことのメリットとして、クラスを1人で任せてもらえることが挙げられます。保育園では、年齢ごとに職員配置基準があり、0〜3歳児クラスでは複数の保育士が担任として配置されることが一般的です。また、保育園では子供を預かる時間が長いため、パート保育士や時間外勤務の保育士が必要となることがあります。

一方、幼稚園では1クラスに1人の教師が配置されるため、個々のクラスを自分自身で運営することができます。日々の業務や行事を自分で計画的に進めることができます。したがって、自分の計画性やクラス運営を重視する方にとっては、幼稚園の方が向いていると言えるでしょう。

保育士を目指したきっかけ

保育士を目指した代表的なきっかけについて3つ紹介します。

・子供の頃の憧れ

・子供の笑顔が好き

・子供と遊ぶのが好き

下記では、それぞれのきっかけについて解説します。

子供の頃の憧れ

女の子の園児の間では、看護師やケーキ屋さん、アイドルなどと並んで将来、保育士になりたいと考える子も多いです。また、子供たちは保護者の次に保育士の先生と長い時間を過ごすことが多いため、職業としても想像しやすいです。

子供の笑顔が好き

多くの保育士は、子供たちの笑顔を見ることでやりがいを感じています。忙しい日々や緊張の連続でも、子供たちの笑顔を見ると癒されることでしょう。仕事においてやりがいを重要視する人には特におすすめです。子供たちの純粋な笑顔は、最高の報酬となり、仕事へのモチベーションになります。

子供と遊ぶのが好き

子供は大人にはない無邪気さを持っています。子供と遊んでいると、昔の自分を思い出したり、大人になって当たり前のようになっていった気持ちや行動に気付かされます。そういった時に、自分は子供が好きなんだと知って保育士になろうと決める人も多いです。子供と遊んでいると、突然泣いたり、喧嘩が起こったりとハプニングもありますが、子供の視点になって考えることで問題解決に繋がり、より関係性を良いものにできます。

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幼稚園教諭を目指した代表的なきっかけについて2つ紹介します。

・子供と話すのが好き

・子供の成長を実感できるように学びを進める

・身近に幼稚園教諭がいたから

下記では、それぞれのきっかけについて解説します。

子供と話すのが好き

子供とのコミュニケーションができる仕事として、多くの人が幼稚園教諭を選びます。子供が好きで、子供の視点で話される言葉には予想外の発見があり、子供と関わる仕事に興味を持つ人が多いようです。しかし、保育士はまだ話せない乳児も保育する対象となるため、子供と話すことを一番重要視する人は幼稚園教諭をおすすめします。

子供の成長を実感を肌で感じた経験をした

幼稚園教員として働く多くの人が、子供たちの日々成長し、新しいことを学んでいく様子にやりがいを感じると言います。幼稚園では、小学校に入る前の教育を目的としているので、遊びの中に学びの要素を取り入れています。

子供にどうやったら伝わりやすいかを考えて教えるというのは決して簡単なことではありません。だからこそ、うまく伝わった時は嬉しいし、そういった経験が保育士自身を成長させてくれます。

身近に幼稚園教諭がいたから

身近に幼稚園の先生がいて、他の子供たちと遊んでいる姿を見て、自分も幼稚園の先生になりたいと思う人も多いです。また、自分が園児だった頃の先生が忘れられなくて、憧れを持って保育園教諭になるケースもあります。

保育士と幼稚園教諭どちらが向いているか

保育士と幼稚園教諭のどちらが向いているかを2つの観点から紹介します。

・保育士と幼稚園教諭のできることの違いから考える

・認定こども園という選択肢もある

下記では、それぞれの観点について解説します。

保育士と幼稚園教諭のできることの違いから考える

幼稚園教諭は保育園と比べてピアノを演奏する機会が多く、絵画や体操の指導など、子供たちに教育を行う機会が多いです。幼稚園教諭にはピアノの演奏が得意であり、子供たちに何かを教えることが好きな人が向いています。

一方で、乳児保育をしたい人は、保育士が向いています。幼稚園教諭は乳児の保育ができないため、乳児保育ができるという理由で、保育士になる人もいます。

認定こども園という選択肢もある

子供を預ける施設は、保育園と幼稚園がほとんどですが、認定こども園という施設も存在します。保育園は子供を預かり育てる施設であり、教育の他にも身の回りの世話を手伝う役割も重要です。もし小さな子供が好きで、彼らと一緒に新しい発見や体験をすることが好きな人は、保育士の仕事は向いているかもしれません。

幼稚園を目指す人の中には、ピアノや体操が苦手だという理由で諦める人もいます。もちろん、それらができないからといって諦める必要はありませんが、複数の担任がいる保育園と比べると、担任が1人というのはかなりの負担になります。

どちらを選ぶか迷っている方には、認定こども園を選択肢に考えてみることをおすすめします。認定こども園は幼稚園や保育園と比べると数が少なく、求人数も少ないですが、幼稚園と保育園の両方の特徴を持っているため、自分の得意なことを活かせる場面があるかもしれません。

保育士と幼稚園教諭の共通点

保育士と幼稚園教諭は、共通して子供と接する仕事であるという特徴を持っています。したがって、保育士や幼稚園教諭は、子供の変化に敏感に気づける人や細かな作業が苦にならない人に適している仕事と言えます。子供の体調や感情の変化などを察知できる人材は、保育士や幼稚園教諭として非常に重宝されます。

保育士や幼稚園教諭は、子供の着替えや新しいことを教えることなど、根気のいる作業も必要になります。細かな作業にも耐えられ、子供のペースにじっくりと付き合える人ほど、保育士や幼稚園教諭に向いていると言えるでしょう。

保育士と幼稚園教諭の違いのまとめ

本記事では、保育士と幼稚園教諭の違いやどちらが向いているかを解説しました。それぞれの特徴や働くメリットの違いも理解できたかと思います。また、認定こども園という選択肢もあることを知っておくことは重要です。保育士や幼稚園教諭になりたい人はぜひ覚えておきましょう。