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保育士の大変なこと10選とやりがいを感じる瞬間について解説!

保育士は毎日子供と遊んで相手をしてあげるだけで、お金を稼げる仕事と考える人もいるかもしれませんが、保育士は精神面・体力面でもハードなお仕事で、ただ子どものお世話をするだけの単純な仕事内容ではありません。

実際に経験しなければわからない、苦労や不満がたくさんあります。

本記事では、保育士はどういったことで苦労しているのか、逆にやりがいを感じる場面などについてもご紹介していきます。

保育士が仕事で大変・苦労すること

保育士は子どもの成長に携われることができる素敵な職業ですが、どのようなときに大変と感じて、ハードな仕事であるといわれているのでしょうか。

以下では、保育士の仕事での大変なことや、苦労していることを詳しく解説していきます。

給与が安い

保育士の仕事は、子どもの命を預かる責任感のある仕事です。

保育活動以外にもいろいろな業務があり、その業務内容の量に対して、給与が見合わないと考える方も多いのではないでしょうか。

保育士の中には手取りで11万~15万と給与が低く、生活が成り立たないために、職種を離れてしまう方もいるようです。

国税庁が発表した令和3年分民間給与実態統計調査での全職種の平均年収433万円と比較して約50万円の差があり、収入に差があることがわかります。

都会や都心に近ければ近いほど平均給与が高くなる傾向があるため、就職先を決める際には勤務地のエリアを一つの参考にすると良いでしょう。

労働時間が長く、残業になりやすい

保育士は子どもの保育活動を終えた後は、園内清掃や事務作業などが夕方になってから始めることが多く、残業になりやすい環境になっており、労働時間が基本的に長くなり、サービス残業が多いことが考えられます。

また、保育士が不足している問題があり、最低限の職員数でまかなっている園などもあります。

そういった園では、一人ひとりが抱える業務負担が大きいため、勤務時間内に仕事を終わらせることが難しいです。

持ち帰り残業が多い

保育士の仕事は業務内容が多く大変なことから、業務を持ち帰って行う「持ち帰り残業」が常態化していることがあります。

持ち帰り残業では主に、保育指導計画書、園だより・クラスだより、行事の計画案などの作成を持ち帰って対応することが多く、保育士の方はプライベートの時間を削らなければならないケースもあります。

労働環境を改善すべく厚生労働省が行動を起こしていますが、まだまだ環境整備ができていない園もあります。

ただ、状況を改善しようと残業をなくすために取り組む園や、スキマ時間や休憩時間を活用している園も増えているようです。

業務が終わらなくて困っている場合は、上司や先輩に相談をして負担を減らす工夫をしましょう。

業務内容が多い

保育士は業務内容が多く、保育士が不足している園では必要最低限の人数で業務を行っているのが現状です。そのため、業務負担の多さも原因で退職している保育士の方も多くいます。

厚生労働省の資料によると、令和4年における保育士の求人倍率は、2.04倍となっていて、9割を超える都道府県で1倍を超えています。つまり、全国的に保育士不足に陥っているのです。

早朝から閉園時間まで、子どもの保育時間では常に動き回り、子どもがいない時間の業務では量が多いことから、長時間労働になることが多々あります。

また、多忙のあまり余裕がなくなりストレスを抱え、子供にあたってしまい、不適切保育につながってしまう事例もあります。

休憩時間がとれない

一般的な企業では、仕事の合間やお昼に休憩時間がありますが、保育士は子どものお昼ご飯の補助をしてあげる必要があるため、子どもから目を離せません。

そのため、休憩をとる時間がなかなか取れない職業だといわれています。

仕事中にリラックスする時間がないため、疲れが顔に出てしまったり、集中力が続かなかったりと、疲れがたまり、心身ともに辛い保育士さんもいるかもしれません。

保育士さんの中には、園内清掃をゆとりをもって行い、身体を休める時間にしたり、子どものバスの送迎を終えた後に、園に帰るまでのバスで休憩したりと、一日の仕事の中で、休憩を意識してとっている方がいるようです。

経営者の方の中には「保育士は休憩時間がないのが当たり前」と考える方もいるかもしれませんが、保育士の方が体調を崩さないためにも、休憩時間を確保する取り組みが必要だと思われます。

保育方針が合わない

保育施設は園の保育方針が決められており、「パソコンや英語、音楽活動などのカリキュラムが組まれている園」や「外遊びが多く、のびのびと子どもを保育する環境の園」など、園によって様々です。

新人の頃は毎日の保育活動を一生懸命に励んでいて疑問に思わないかもしれませんが、働いている中で、徐々に自分の保育観が徐々に確立される方もいるかもしれません。

そういった方は保育をしていて、大切にしたいものや思いが大きくなり、園長や上司と園の保育方針でぶつかる場合もあるかもしれません。

働いている園のカラーや保育方針が合わないと感じたら、自分の保育観に合った保育施設へ、転職を検討してみるのも一つの手です。

体力がもたない

保育活動中に子どもの相手をして走ったり、園内の清掃を行ったりと体力が必要な活動がたくさんあります。

保育士は製作活動や事務作業などが多いですが、保育士の仕事は体力が問われるので、身体を壊してしまわないように、自分の身体をメンテナンスする時間を作るなどして、持続的に保育士として働くために自分の体を気にしてみてください。

若いうちは何とか気力で乗り切れても、年齢を重ねるごとに体力が続かず、体調が悪くなる場合もあるかもしれません。

休憩時間が確保できる業界と異なり、保育士の仕事は変則的に対応する必要があるため、しっかりと休憩する時間が取れない職業といわれています。

休憩時間がなかなか取れない園もあるかもしれませんが、働きやすい環境を整えるためにも園長や上司と相談をして、問題点を改善していきましょう。

人間関係に苦労することが多い

どんな業界でも人間関係で悩む人はたくさんいます。

保育士の仕事は、子どもと関わるだけではなく、出勤して退勤するまで一日中、同じ職場で職員達と顔を合わせながらコミュニケーションを取る必要があります。

一般的に女性が多い保育施設では派閥やグループが生まれてしまうことがあり、人間関係に悩む保育士の方がたくさんいます。保育士2年目の退職理由の約40%が、人間関係を理由に退職しているほどです。

小規模の保育施設の場合は、複数人で担任を持つ場合をはじめ、一緒に働く同僚・上司との相性がとても大切です。

折り合いの悪い場合は、職場の雰囲気が合わずにつらい思いをすることもあるかもしれません。

まずは良質な人間関係を作り上げるために、同僚や上司と積極的にコミュ二ケーションをとり、話をよく聞く姿勢を忘れないようにすることが大切です。

職場のチームワークを育むためにも互いのいいところに目を向け、挨拶や感謝の気持ちを素直に表現することから始めるなどして、職員間の信頼関係を築き上げることができるとよいですね。

仕事のプレッシャーを感じやすい

保育士は、保護者から大切な子どもを預かるとても大きな責任をともなう仕事です。

常に子どもの安全や、健康状態を常に気にかけていく必要があります。

園児を散歩に連れて行く時、車や自転車、バイクや歩行者など、さまざまな危険から子どもたちを守っていかなければなりません。

青信号で横断歩道を渡っていても、その列に車が突っ込み、事故に合うことも多く見られます。

ケガや事故が起きないよう、職員間でマニュアルを作成するなどの対策をとってください。

わからないことや不安なことがあった場合は、保育士の先輩や上司に相談して対策案などを一緒に考えてみましょう。

休日が取りにくい

最近では、さまざまな働き方に対応するために、遅い時間帯まで延長保育を実施する園や年中無休で預かりを実施している園などもあります。

勤務先の園によっては、土日祝日に出勤しなければならないケースがある園もあるでしょう。

さらに、勤務先の園が人員不足の場合は、なかなか休みが取りにくいことも考えられます。

病欠や有休が取りにくい場合は、働きづらさを感じることもあるかもしれないので、別の園に転職を考えても良いかもしれません。

保育士がやりがいを感じるとき

保育士は、苦労する分やりがいもたくさんある職業ですが、子供が好きなだけではとてもではないですが、保育士として働く場合は長続きしないです。

精神的にも肉体的にも負荷がかかる保育業務は、強い精神力と、健康な身体が必要です。

保育士の資格を所持しているだけでは長く勤める事が困難になりますが、大変なことや苦労を乗り越えたからこそ得ることができるやりがいも多い仕事です。

下記では、保育士の方がお仕事でやりがいを感じた場面について解説していきます。

子どもの成長を感じられる

保育士の仕事での一番の魅力は、子どもの成長が見られたときに感じられます。

前までは嫌いだった野菜を食べられるようになったり、落ち着いて物事に取り組める時間が長くなったりなど、子どもの成長の瞬間に立ち会うことができるのは、子どもが好きな保育士の方にとっては嬉しいことだと思われます。

イベント行事を成功させたとき

職員の方々や、子どもと協力して大きなイベントを成し遂げたときにはやりがいを感じられるようです。

年中行事の中でも大きなイベントである、クリスマス会や運動会などを、職員みんなで成功させたり、トラブルを共に乗り越えることで信頼感が生まれ、仕事にやりがいを感じられます。

園児の卒園を見送ったとき

卒園児を共に担当した先生同士であれば、卒園まで一緒に保育した子どもたちを、送り出せたことに大きな達成感を味わえるでしょう。

保育士さんは小さかった子どもたちが大きく成長する瞬間に立ち会える、やりがいの職業と言えます。

まとめ

保育士の仕事で、やりがいのあることや苦労するポイントについて詳しく紹介しました。

大変なことがたくさんあり、子どもの命を預かる責任が大きい保育士の仕事ですが、社会貢献度が高く、世の中の役に立つ仕事だと胸を張れる職業です。

保育士として日々保育に関するたくさんのことを学びながら、子どもとともに成長していきましょう。


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