日常の悩み

保育者同士の連携が大切な5つの理由!情報共有&コミュニケーション力の高め方

考え込む保育士

「保育士同士の連携ってどうして大事なの?」
「連携をうまくとる方法が知りたい!」

保育者同士の連携がうまくとれないと仕事の効率や保育の質を下げるほか、子どもの安全性を確保できません。連携が不十分に感じる場合は、なるべく早く改善に努めましょう。

とはいえ、人見知りの方やコミュニケーションが苦手な方にとって連携を強化するのは難しい課題です。相手ありきの話なので、改善したくても動き出せない方もいるでしょう。

そこで本記事では、保育者同士の連携が大切な理由を徹底解説します。うまく連携をとる方法も紹介するので、保育者とのチーム力を高めたい方はぜひ最後までご覧ください。

保育者同士の連携が大切な5つの理由

では早速、保育者同士の連携が大切な理由をみていきましょう。

  1. 子どもの命や健康を守っている
  2. 子どもの安心感につながる
  3. 視野が広がる
  4. 業務が効率化する
  5. 保護者の信頼関係を維持できる

理由①子どもの命や健康を守っている

まず、保育者同士の連携は、子どもの命や健康を守ることにつながっています。

保育士は子どもの命を預かる責任をもちつつ、子どもが体調不良になった際は迅速な対応を取らなくてはいけません。

保育士が普段おこなっている情報共有は、子どもを守るために欠かせない業務といえます。

もし、子どもの健康状態を職員間で把握できていない場合、子どもの体調が急変したら、適切な対応がとれず健康状態が悪化する可能性があります。また、給食でアレルギー対応の子どもがいる場合、アレルギー食の伝達・確認を怠ると誤食の原因となり、子どもの命に関わる事態になりかねません。

子どもの命や健康を守るためにも、保育者同士の連携を強化する必要があるでしょう。

理由②子どもの安心感につながる

また、保育者間の連携は、子どもたちの安心感にもつながります。

連携が弱いと、活動がスムーズに進行しなかったり、保育者間の関係性が悪くなったりする原因になります。見通しがもてない活動や保育者間のギスギスした空気に子どもたちは不安を感じるでしょう。

子どもたちが安心して過ごせる環境を作るためにも、保育士間の連携は必要不可欠といえます。

理由③視野が広がる

そして、保育者間で密な連携をとれば、視野が広がって、子どもの危険な行動に気づいたり、成長の瞬間に立ち会えたりする回数が増えます。

保育士1人の視野だけでは、全員の子どもに目が行き届きません。一方で、複数担任であればそのぶん目の数が増えて、1人のときよりも広範囲に目が向けられます。

連携をとって視野を広げられれば、より安全で質の高い保育を実現できるでしょう。

理由④業務が効率化する

さらに、連携がとれると業務が効率化します。

保育士はさまざまな業務を子どもの保育と並行して進めなくてはいけません。

メインの仕事は子どもの保育なので、保育以外の業務は合間をみて保育者間で協力しあって遂行します。まとまった時間がとれないため、作業が途中で中断するケースも珍しくありません。

連携がとれれば引き継ぎがスムーズになり、業務の進行が早まります。進捗状況の共有も丁寧におこなえるので、無駄な動きをとらずに済むでしょう。

理由⑤保護者の信頼関係を維持できる

また、保育者同士の連携は、保護者の信頼関係づくりにも役立ちます。

保護者との信頼関係の亀裂は、伝達の重複や大事な話の共有忘れなど保育者間の連携不足から発生するケースも少なくありません。「この話2回目だ…このクラスはしっかり情報を共有しているのかな…」「あの先生に伝えたのに、何も改善されていない」と保護者の不満が募れば、信頼を損ねてしまうでしょう。

保護者の信頼関係を維持するためにも、保育者間の連携は強化する必要があります。

保育者同士の連携がうまくいかない3つの原因

次に、保育者同士の連携がうまくいかない原因を解説します。

  1. 保育観があわない
  2. 相性があわない
  3. 自分一人で物事を進めようとする

原因①保育観があわない

まずは、保育観があわないことです。

相手の保育のやり方や考え方に同調できない場合、息をあわせたり、意欲的な行動を起こしたりしにくいでしょう。

自分の保育観にそむく行動をとることになるので、非協力的な態度になってしまうのも仕方がありません。

保育観の擦り合わせができていない状態では、連携力を強化するのは難しいです。

なお、こちらの記事では保育士の人間関係でよくある悩みや対策法についてまとめているので、先輩や同僚との関係性に悩んでいる方はぜひご覧ください。

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原因②相性があわない

また、相性があわないのも連携がうまくいかない原因です。

相手の考え方や態度がどうしても自分にあわない場合があるでしょう。受け入れられない部分があれば協力し合える関係性を構築するのが困難です。

スムーズな連携を図るには、相手との相性も大事なポイントといえるでしょう。

こちらの記事では複数担任で起こりやすい人間関係のトラブルについてまとめているので、詳細を知りたい方はぜひチェックしてみてください。

原因③自分一人で物事を進めようとする

自分一人で物事を進めようとする方、もしくは同じクラスにそのようなタイプの方がいる場合も、連携がうまくとれません。

自分一人で物事を進める方は、相手のことを信用しておらず、自分一人で物事を判断し、行動を起こす傾向にあります。

置いてけぼりにされる側は、何を言っても自分の意見が反映されないと考えるようになり、相談をしたり意見を述べたりするのを諦めるようになるでしょう。

自分一人で物事を進めようとする姿勢を変えない以上、連携を強化するのは難しいです。

保育者同士の連携を強化する3つのコツ

続いて、保育者同士の連携がうまくなるコツを3つ紹介します。

  1. 報連相を徹底する
  2. 相手を尊重する
  3. 共通意識をもつ

コツ①報連相を徹底する

まず、連携を強化したいなら報連相を徹底しましょう。

報連相とは「報告・連絡・相談」のことを指し、質の高い組織を形成していくうえで欠かせないコミュニケーションです。

報連相が足りないと、コミュニケーション不足につながるほか、情報共有の不足により仕事のミスが増えやすくなるでしょう。反対に、報連相を徹底すれば、コミュニケーションの回数が増えて、業務上で大事な情報の漏れがなくなるので、連携の強化と保育の質向上につながります。

コツ②相手を尊重する

また、連携を図りたいなら、相手を尊重するのも大切です。

連携は相手を尊重した姿勢があってこそ成り立つものです。自分の一方的な主張や指示では相手とうまく連携がとれているとはいえません。

相手との連携を強化したいなら、相手の考えや意見を尊重しましょう。寄り添う姿勢を大切にすれば、良好な関係性を構築でき、連携がとりやすくなります。

コツ③共通意識をもつ

密な連携を図るには、保育観や活動目的などの共通意識をもつことも大切です。

共通意識があれば同じ足並みで同じ方向を向いてゴールに向かっていけるため、話し合いもスムーズになり連携が強化します。

お互いの考えが異なれば、いくら連携をとっても一緒のゴールに辿りつけません。同じゴールに到達しない状況に、ストレスを抱える方もいるでしょう。

連携する力を高めたいなら、共通意識をもつための話し合いの機会を大事にしてください。

保護者との連携がうまくなる3つのコツ

なお、大切なのは保育士間の連携だけではありません。保護者との連携も大切です。連携がとれないと子どもの成長を一緒に分かち合えないほか、保育に協力的な姿勢をもってもらえません。

そこで、保護者との連携がうまくなるコツも紹介します。

  1. 子どもの話を共有する
  2. 不安な気持ちに寄り添う
  3. ときにプロとしてアドバイスをする

ぜひ保護者対応の際に、お役立てください。

コツ①子どもの話を共有する

まず、保護者との連携を強化するには、子どもの話を日頃から共有しましょう。

積極的に子どもの話をすると「この先生は私の子どもをよく見てくれている」という信頼につながります。信頼関係ができれば、連携もスムーズにとれるようになるでしょう。

特別なエピソードがなくても、何気ない様子を伝えるだけでも保護者は喜ぶものです。子どもの話を日頃から共有して保護者の信頼を積み重ね、連携のとりやすい関係を築いていきましょう。

コツ②不安な気持ちに寄り添う

また、保護者の不安な気持ちに寄り添う姿勢を大切にするのも、連携強化につながります。人は自分の気持ちに共感してくれる方に、信頼を寄せるからです。

子育てに不安を抱える保護者は少なくありません。

保護者は子育てのほかにも、仕事や家事なども並行しているため、心に余裕がなく、不安が募りやすい時期でもあります。さらに、第一子なら初めての子育てで不安がより大きいでしょう。

不安な気持ちに寄り添ってもらえると保護者は安心して、保育士に信頼を寄せるようになります。信頼関係が構築できれば連携もとりやすくなるでしょう。

コツ③ときにプロとしてアドバイスをする

そして、ときに保育のプロとして保護者にアドバイスするのも、連携を図りやすい関係性を構築するために必要です。

保育士は、ただ優しいだけではいけません。子どもの健全な育成のために、プロとして保護者を指導する役目もあります。優しさと厳しさのバランスをとることで、保護者の信頼獲得につながります。

連携をうまくとりたいなら、プロ意識をもって保護者と関わりましょう。

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まとめ:保育者同士の連携で大切なことを理解してコミュニケーションの意識を変えてみよう!

保育者同士の連携は、子どもの安全確保や安心感のあるクラス作りにつながっています。保育士になった以上、相手への苦手意識や人見知りの性格とも向き合いながら連携強化に努める必要があるでしょう。

保育者同士の連携がうまくいっていないと感じたら、相手との関わり方を少し変えてみてください。

意識を変えて接してみるだけでも、相手との連携が段々とれるようになっていくでしょう。

なお、転職に関するお悩みやご不明点があれば、弊社「しんぷる保育」にご相談ください。人間関係のよい連携がとりやすい職場の求人を厳選し、ご紹介いたします。登録は無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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