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保育士は独学でも合格できる!おすすめテキストも紹介

保育士試験の勉強を始めるにあたって、通信講座や学校に通うなど様々ありますが、中でも独学で学ぶのは厳しいと思っていませんか。

実は、保育士になるために独学で勉強して合格を勝ち取ってきた先輩はたくさんいますし、きちんと計画的に自分に合ったテキストを使うことで、合格への道は決して難しいものではないのです。

勉強にお金をかけたくない、学校に通う時間がない、仕事をしながら最短で取得したいという人に伝えたい、独学での勉強方法とおすすめテキストをご紹介します。

保育士試験とは

保育士試験とは、国家資格である保育士資格を取得するための試験です。

筆記試験と実技試験があり、どちらにも合格することで資格を得られます。

試験は、年2回行われています。

合格基準は、筆記試験が各科目で満点中6割以上で合格。

実技試験は、選択した2分野とも6割以上で合格。

試験形式はマークシートです。

合格基準について

保育士の合格率を見てみると、令和3年度は20%となっています。

10人に2人が合格すると考えると、かなり難易度の高い試験なのでは・・・と思われがちですが、やはり一番の壁は筆記試験9科目全てで6割以上を取らなくてはならないことにあるようです。

6割と聞くと、ギリギリラインの理解と知識で試験に臨んでも大丈夫だろうと思いがちですが、その年によって難易度が変わったりするので、このような考えと学習で試験当日を迎えると、不合格になってしまうかもしれません。

独学で必要な勉強時間

実際にどれくらいの勉強時間が必要かと言うと、独学の場合は添削してくれる指導者などがいないので、毎日1時間程度の勉強をしたとしても早くて3ヵ月~8ヵ月はかかるでしょう。

人それぞれ勉強のペースや、理解度は違うので一概には言えませんが、先々を見越して計画的に学んでいくことが何より大切です。

また、年2回の試験期間から逆算して、自分のペース的にいつ頃から勉強スタートすれば試験日に間に合うかを考えます。

特に、保育と全く関係のない職についている人や、保育関係を学んだことのない人にとっては、用語も知識も0に近いですよね。

そうなると、より言葉の意味を一つ一つ理解しながら学んでいくのは難しく、時間がかかります。

自分の知識量も計算して学習計画を立てましょう。

試験内容

保育士試験の試験内容について、筆記試験・実技試験それぞれ紹介していきます。

筆記試験

筆記試験は全部で9科目あります。

保育の心理学社会的養護
保育原理子どもの保健
子ども家庭福祉子どもの食と栄養
社会福祉保育実習理論
教育原理

合格した科目は、3年間試験が免除されます。

実技試験

筆記試験に全て合格した者は実技試験に進むことが出来ます。

音楽に関する技術幼児に歌って聞かせることを想定して、課題曲の両方を想定して弾き歌いする
造形に関する技術保育の一場面を絵画で表現する
言語に関する技術3歳児クラスの子どもに「3分間のお話し」をすることを想定し、子どもが集中して聴けるようなお話しを行う

上記3科目から2科目を選択します。

おすすめテキスト

独学で勉強するにあたり、一番大切なのはテキスト選びです。

たくさんのテキストが販売されていますが、自分にとって見やすい・理解しやすいテキストを一冊だけで良いので選んで、それを繰り返し何度も何度も学習することが大切です。

色んなテキストに手をつけておいた方が良いと考えがちですが、広く浅い知識になってしまっては、合格ラインを突破できません。

しっかりと自分の知識として深く理解できるようになるために、自分にはどんなテキストが合うか、これからご紹介するいくつかを参考にしてみて下さいね。

福祉教科書 保育士完全合格問題集

多くの保育士を合格に導いてきた問題集です。

過去10年の試験問題を分析して、出題頻度の高い556問が掲載されています。

知っておくべき予備知識も載っているので、解答の解説と一緒に合わせて勉強することが出来ます。

ユーキャンの保育士 過去&予想問題

過去6年から厳選した205問が掲載されています。

2回分の本試験がついているので、力試しとして活用できます。

これまでの出題傾向から予想問題を学ぶことで、実践への心構えもできます。

この1冊で合格!桜子先生の保育士必修テキスト 上

アマゾン売れ筋ランキングで1位を獲得した大人気テキストです。

保育系と福祉系で分かれているので、科目と科目を結びつけやすいのがポイントです。

要点がまとまっているので、保育の勉強が初めての人でも理解しやすいとの声が多く寄せられています。

わかる!受かる!保育士試験合格テキスト2023

たっぷり約570ページで、図表やイラストも交えながら、合格に必要な知識や出題のポイントを解説します。

直近の出題傾向に沿ったテーマを選定しています。

良く出るテーマごとに学べるので、この1冊で合格をつかめるかもしれません。

いちばんわかりやすい 保育士合格テキスト上

豊富な図表と分かりやすい文章で、誰でも無理なく学べる一冊です。

試験勉強にうってつけのポイントが隠せる赤シートつきです。

また、挿絵やカラーが少ないのでごちゃごちゃしておらず、見やすいのもポイントです。

独学で学ぶメリット

おすすめのテキストでからこれは良さそう!と思えるテキストはありましたでしょうか。

ここからは、独学で学ぶことのメリットをお伝えします。

最大のメリットは、「費用を抑えられる」ことです。

自分で市販のテキストを購入してコツコツと勉強していくのみなので、テキスト代しかかかりません。

もちろん、このメリットを得るからに取るからには、きちんと長期的な計画を立てて、日々継続して学べる力が必要です。

通信講座のように添削してくれる人や、計画を見直してくれる制度もなく、分からないところを質問できる人がいないので、テキストや専門書・ネットを活用して自己理解して学びを深めていかなければなりません。

その分、自分のペースで勉強していくことが出来るので、働きながらや育児をしながらの勉強をする人にとっては、独学で学ぶこともおすすめできます。

独学で学ぶデメリット

続いて、独学で学ぶデメリットを紹介します。

まずは、実技試験の対策が難しいことです。

実技は、どうしても第三者の指導が必要になってくるので、自己判断で自分の技術力を判断できません。

どれくらいが合格ラインに達しているのかを知るためには、やはり通信講座など多くの目で資格取得をサポートしてくれる勉強法を選ぶ方が良いです。

また、モチベーションの維持も難しいです。

1人で黙々と頑張るにもやはりモチベーションをアップできる存在が必要不可欠かと思います。

時間のコントロールとメンタル面での支えという意味では、独学は一番難しいポイントの一つになります。

まとめ

今回は、独学で保育士試験に合格するための様々なお役立ち情報をお伝えしました。

自分の生活リズムと、かけられる費用・時間をよく考えた上で、独学でも十分に合格を勝ち取れる試験です。

何よりも、資格を取りたい!という強い気持ちが自分の背中を押して、継続した学習を頑張れる原動力となりますので、強いメンタルで1人でも多くの人に保育士資格を取得して、子育てや仕事などに生かしてもらえたらと思っています。