転職ノウハウ

【保育士の髪色事情を徹底解説!】取り入れやすいカラーや注意点とは

保育士は日中子どもたちと活動することが多いため、仕事中の服装はTシャツやズボンのように動きやすい格好が基本です。

子どもの誤飲やけが防止の観点から、アクセサリーや爪の長いネイルは禁止されています。服装でおしゃれを楽しむのは難しいですが、髪色くらいはおしゃれにしたいと考える人も多いでしょう。

髪色の判断基準やおすすめのカラー、髪色を変えるときの注意点について解説します。

髪色でおしゃれを楽しみながら働きたい保育士の方は、ぜひ参考にしてください。

保育士の髪色の決まりや注意点

以前はヘアカラーを禁止していた園も多くありましたが、実は明確な基準はありません。

基準がないから自由に好きな髪色を楽しめるわけでもなく、保育士と言う立場上、保護者や周囲の目を考慮して控えめにしておくべきです。

金髪のようなハイトーンカラーや、赤や緑などの派手な髪色は控えるという暗黙のルールがあります。

具体的に髪色を決めるポイントは何があるのか詳しくみていきましょう。

髪色を決めるポイント

園の決まりに従う

まず守るべきは園の規則です。髪色を変えたい場合は、髪色に関しての規則があるのかを確認し、規則に反しない範囲で髪色を変えましょう。

規則の基準や、規則自体があるかどうかは園によって異なります。

最近は茶髪でも問題ない園が増えていますが、実際の決まりは直接確認するのが確実です。

他の保育士を参考にする

髪色の明確な基準がない場合は、周囲の保育士の髪色を観察して参考にしましょう。

職場の保育士は暗めで落ち着いた髪色が多い中で、一人だけ明るい髪色になると浮いて見える可能性があります。園長や先輩保育士から注意を受ける、職場の雰囲気になじみにくいなどのトラブルも考えられるため、自分がしたい髪色を選択するのは避けましょう。

周囲との関係性への意識も持ちながらカラーを楽しむのが重要です。

保護者の立場で考える

保育士は毎日保護者と顔を合わせて話をするため、自分の姿が保護者にどう見えているのかも意識しましょう。

髪型や髪色は外見の中でも目立ちやすく、人の印象を左右しやすいです。派手な髪色は驚くだけでなく、不快感を与える可能性があります。また、近づきにくい、話しにくいと思われるため、信頼を失わないような配慮は必要です。

また、自分が保護者の立場で子どもを預ける側になることを想像しましょう。髪色が派手な先生は信頼できそうか、不快感を感じないか考えると、自然と保育士として適切な髪色のイメージが見えるはずです。

今の保護者はヘアカラーになじみがあるため、「髪を染めているから信頼できない」と言われる可能性は低いですが、あまりにも明るい・派手な髪色だとクレームにつながる可能性があります。

自分がしたい髪色と保護者にどう見えているのか考えて、丁度よい境界の髪色を選択しましょう。

髪色に気を付ける時期を考える

特に保育士になったばかりの1年目は、暗めの色にしておくことをおすすめします。

働き始めの時期は周囲の先輩保育士や保護者の方々と信頼関係を構築する重要な時期です。髪色が原因で悪い印象を与えたり、自分のイメージを誤解されたりするかもしれません。

職場の人間関係にも関わるため、まずは見た目をきちんと整えるように意識するのが重要です。

清潔感を欠かないように意識する

保育士は常に人と関わる機会があるため、身だしなみは清潔感を意識した身だしなみにしましょう。

髪色で清潔感を意識するのは、カラーリング後の脱色や根元の色ムラです。

明るめのカラーにした際は時間がたつと色が抜けるため金髪のようになります。定期的にカラーしないと、伸びた髪の根本だけ黒く色ムラが目立ちます。

不潔とまでは言いませんが、清潔感に欠ける印象を与えるためカラーリング後は定期的にメンテナンスをしましょう。

TPOに配慮する

新人保育士とベテラン保育士に共通して言えるのは、時と場に合った髪色を意識することです。

入園式や卒園式に紙路を明るくすると、式の主役の子ども達よりも目立つかもしれません。反対にフォーマルな時期に髪色にムラがあるとだらしない印象を与えます。

TPOに合った髪色を意識しましょう。

おすすめの髪色やトーン

髪色だけでなく、髪の色の明るさを表す「トーン」にも気を付けたいです。園によっては色の基準はなくともトーンの基準を設けており、「トーン〇まではOK」と定めている場合もあります。数字が大きくなる程明るく、数字が小さいほど黒に近い暗い色で、同じ茶髪でもトーン数が違うだけで印象に大きな差が出るのです。

カラートーンに気を付けながら、おすすめの髪色をいくつか紹介します。

落ち着いた印象のブラウン系

ヘアカラーの基本としてブラウン系統の色がおすすめです。

どのような場所でも悪目立ちしにくく、実際の保育現場で働いている保育士もブラウン系の髪色の人が多くいます。

ブラウン系の髪色は人気ですがトーンが高くなると外遊びの際にかなり明るく見えることもあるため、トーン数に気をつけましょう。

自然な茶髪はトーン7〜8くらいが自然ですが、根元が黒くなるとだらしなく見えるため注意が必要です。

優しい雰囲気のアッシュカラー

最近トレンドのアッシュカラーは、灰色がかってくすんだ色を基調とするヘアカラーです。

髪色自体は暗めで落ち着いた印象を与えてくれ、ベースが青紫色なため、脱色しても赤みや黄みが抑えられます。ブリーチしてカラーリングすると色が抜けた時に明るすぎるため、ブリーチは避ける方がいいです。

外遊びで日光を浴びると紫外線の影響で髪が日焼けしたり、色落ちしたりすることがあります。髪用の日焼け止めを使う、色落ちを見越して少し暗めの色で染めるなどの対策が必要です。

落ち着いた印象でおしゃれにカラーを楽しみたい方は、グレージュやベージュなどのアッシュカラーを試してみるのもいいでしょう。

さりげないおしゃれのインナーカラー

髪色を全体的に染めるカラーだけでなく、服の色合いや明暗を混ぜたり、髪の一部分だけを染めるカラーをしてアクセントも楽しみたい方はインナーカラーがおすすめです。

インナーカラーは外側の髪色は変えずに、髪の内側だけの色を変えるカラーを指します。耳元や襟足などの染める場所や色味などが自由に楽しめるのです。

髪の内側を暗めの色で染めると落ち着いた印象になります。染め方によっては派手になるため注意が必要です。

顔周りは落ち着いた印象のグラデーションカラー

グラデーションカラーは一つの色合いが徐々に他の色に変わっていくヘアカラーです。

根元を地毛に近い色にして毛先にかけて少し明るくすると顔周りが暗めの色になるため、毛先が明るくなっても落ち着いた印象になります。

髪が伸びても根元の色ムラが目立ちにくいため、仕事の忙しさから頻繁に美容院に行けない場合にもおすすめです。

ロングヘアの場合は毛先の明るい部分をお団子にして隠すことができますが、毛先を明るくしすぎないように注意しましょう。

毛先が痛んでいるように見えたり、派手に見えたりするからです。

髪型でカバーできるのであれば仕事モードとプライベートモードでおしゃれが楽しめるグラデーションカラーもいいでしょう。

きれい目な印象のハイライトカラー

ハイライトカラーは髪全体でなく、ポイントで明るめの色を入れると髪に立体感を出せます。

ハイライトカラーはブリーチせずにカラーできるため色落ちの心配がないためおすすめです。ハイライトに明るめの色を入れてしまうと派手になりますが、落ち着いた色でもヘアスタイルに動きをつけたり、ヘアカラーを透明感のある仕上がりにしたりできます。

時間のない朝でも髪を乾かすだけの簡単セットで髪に立体感が出ておしゃれな髪型になり、毎朝の準備が楽になるのもポイントです。

保育士は女性だけでなく男性保育士も増えています。男性保育士のヘアカラーに関しても女性と違いはありません。

ブラウン系の落ち着いたヘアカラーだと職場内での印象だけでなく保護者からの印象もよくなるでしょう。

保育士として働く、就職活動をするなど時期によっても髪色は第一印象の決め手となります。それぞれの時期や立場にあった髪色を意識しましょう。

保育補助で働く場合

クラス担任や常勤保育士でなく、パートやアルバイトで保育補助として働く場合の髪色も明確な基準はありません。

基本的には園の規則や方針に従う、園の保育士の雰囲気に合わせるなど、これまでに開設した保育士と同様の考え方をしましょう。

第一印象を左右する働き始めは、落ち着いた髪色をおすすめします。

保育実習に行く場合

保育士として実際に働く前の保育学生が実習に行く場合は、黒髪、もしくは落ち着いた髪色にしましょう。

保育実習前に学校から「保育実習中は黒髪にしましょう」と指導を受けた方も多いはずです。

理由は、落ちついた髪色の方が真面目さが伝わりやすいからです。

ヘアカラーは実習後に十分楽しめます。

実習期間は黒染めしたり、カラートーンを落としたりして自分の印象にマイナスイメージをもたれないように気をつけましょう。

髪色だけでなく長い髪は結んでおくなどなど髪型にも配慮が必要です。

就職活動中の場合

就職活動中も実習中と同様に、なるべく落ち着いた髪色で真面目さや真剣さが伝わるようにしましょう。

髪色が明るいからと言って不真面目だとは限りませんが、就職活動や面接では第一印象が大切です。

就職活動では、自分のことを何も知らない面接官が採用不採用を判断するため、なるべく好印象を与えられるように最善を尽くしましょう。

研修期間

新卒では実際に保育士としての業務にあたるまでに研修期間を設けられることがあります。

研修期間中は黒髪である必要はありませんが、地毛に近い自然な髪色が望ましいです。

研修期間は今後仕事をしていくために自分にとっても、就職先の園にとっても大切な時期です。

研修中の態度や行動はチェックされていることもあるため、見た目(髪色)には気をつけましょう。

研修前に髪色が明るい場合は、研修の開始までに地毛に近い色に戻しておくのをおすすめします。

実際に保育士として働く前の学生や就職活動中は特に髪色に気を付ける必要がありますが、現場の保育士の方々は比較的自由に髪色でおしゃれを楽しんでいます。

まとめ

保育士の髪色は明確な基準はありませんが、園の雰囲気や保護者の反応などを考慮して適切な髪色を考える必要があります。

カラーリング自体を禁止されるケースは少ないため、服装やアクセサリーでおしゃれができない分、髪色でおしゃれを楽しみたい方は多いです。

保育士であることを忘れずに、周囲の人から見て印象が悪くないかは常に意識したいですね。

落ち着いた印象のブラウン系からアッシュやグラデーション、インナーカラーも奇抜な色でないなら十分楽しめます。

色落ちすることも考え、迷ったときは美容師に相談しながら自分の好みや園の雰囲気に合った髪色を選びましょう。

ぜひ本記事を参考にして、髪色でのおしゃれを楽しんでください。

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