保育士の転職時期でベストなタイミングはいつ?
保育士の転職時期でベストなタイミングはいつ?
このような疑問をおもちの方もいるのではないでしょうか?
結論、保育士の最適な転職時期は4月です。保育園は4月から翌年の3月末までがクラス運営のひとくくりなので、年度が切り替わるタイミングで転職活動を進めれば、職場への負担や子ども・保護者への不安感を最小限に抑えられます。
保育士の転職市場では、4月入社の転職を見据えて、10月頃から求人が増えはじめる傾向にあります。この時期を見計らって転職活動をはじめれば、複数の求人を比較検討しながら選べるため、理想の職場を見つけやすいでしょう。
本記事では、保育士の転職時期で4月がおすすめな理由や理想的な転職スケジュールを解説します。働きながら転職活動を進めるコツや転職する際の注意点も紹介しているので、転職を検討している方は参考にしてみてください
保育士の転職時期でベストタイミングなのは4月
保育士の転職時期でベストタイミングなのは4月で、その主な理由は以下の3つです。
最適な転職時期を知って、スムーズな転職を実現させましょう。
1.職場に迷惑をかけにくい
保育園のクラス運営は4月から翌年3月までの年単位でおこなわれます。
年度途中の退職は、突然の人員不足を引き起こすため、残された職員に大きな負担をかけてしまいます。
しかし、4月入社に向けた転職であれば、園側も新しい体制を整える時期と重なるため、人員の入れ替えをスムーズに進められます。また、進級準備に合わせて、引き継ぎを進められるため後任の職員に負担がかかりにくいです。
4月入社に向けた転職は職場への配慮にも通じるため、円満退職につながりやすいでしょう。
2.子どもや保護者に不安感を与えにくい
年度途中で突然担任が退職してしまうと、子どもたちに不安や戸惑いを与えてしまいます。保護者には「保育園に何か問題があるのではないか?」と懸念を抱かせる可能性もあります。
しかし年度末は、クラス替えや人事の変更があるため退職の知らせも受け入れられやすいです。4月入社に向けた転職なら、子どもや保護者の不安感を最小限におさえられるでしょう。
3.転職活動の面接で不信感をもたれにくい
年度途中の転職は採用担当者に「なぜ年度末まで務められなかったのか」「トラブルがあったのではないか」といった疑念を抱かれやすくなります。
また「困難な状況になるとすぐに逃げ出してしまう人物なのではないか」と判断され、採用に不利に働く可能性もあります。
しかし、保育士の転職市場では4月入社が一般的なので、採用担当者から不信感をもたれにくいです。マイナス視点を与えなければ、あなたの魅力や転職への熱意がストレートに伝えられるでしょう。
保育士の転職は年度途中でも可能
4月の入職がおすすめですが、年度途中の転職ができないわけではありません。
体調不良や家庭の事情といった理由で年度途中の退職を検討せざるを得ない場合もあるでしょう。そのようなときは、自分の体調や将来のことを優先して判断していくのが大切です。
やむを得ない理由で欠員が出たりしたときには、求人募集がかかります。そのため、4月の入職を意識し過ぎて無理して仕事を続ける必要はありません。
ただ、4月入職の求人数よりも、求人数は少なく、条件が限られる場合もあるので覚えておきましょう。
以下の記事では、保育士が年度途中で辞めるときのマナーや注意点を解説しています。円満退職のコツも紹介しているので、年度途中の転職を考えている方は参考にしてみてください。
保育士の転職で求人が増える時期は10月頃
先述のとおり、保育士の転職は、4月入職が・翌年3月末退職が一般的です。そのため、4月の新年度の人員配置を考えて、10月頃から求人が多く出始める傾向にあります。
以下は、子ども家庭庁が公表している保育士の有効求人倍率の推移を示したグラフです。実際に10月頃から求人数が増えているのがわかります。
4月入社を希望する方は、求人が増える10月頃に求人探しをするのがおすすめです。複数の求人を比較検討できるため、希望する条件に合った求人を見つけやすくなります。
4月入職を目指す保育士におすすめのスケジュール
新しい職場への転職に不安を感じる方も多いでしょう。しかし、見通しを持って早めに活動をはじめれば、スムーズに転職活動が進むかもしれません。ここでは1番多い4月の入職を目指す方におすすめのスケジュールを紹介します。
【9~10月】気になる園をリサーチする
9〜10月には、気になる保育園をしっかりとリサーチし、情報収集をしましょう。ポイントは以下のとおりです。
・インターネットなどを使って情報を集める
・保育士転職エージェントサービスに登録する
・気になる園がある時には自分で問い合わせしてみる
9〜10月では、より多くの情報収集が必要となります。情報収集後に、どのように転職希望先と連絡を取るのかも一緒に考えておきましょう。
たとえば、自分で見つけた候補園だとしても、転職エージェントサービスに相談すると、面接日の設定や、給与交渉などを仲介してくれる場合もあります。
限られた時間の中での転職活動は、利用できるサービスをフルに使って、進めるのがポイントの1つになるでしょう。
また、新規園の求人は保育士の人員確保のために、10月頃から求人が増えはじめ、早めに面接を行ったり、内定が決定したりする場合もあります。早めの情報収集が鍵となるでしょう。
【12~1月】退職の意志を勤務している園に伝える
12〜1月には、現在勤務している保育園に退職の意志を伝えましょう。ポイントは以下のとおりです。
・勤務している保育園と面談する
・退職の意志を伝える
・退職時までに必要な書類や手続きなどを事務窓口に確認する
来年度の勤務状況を聞くために、面談を設定している保育園もあります。その場合は、面談時に伝えてもよいでしょう。
早めに伝えるのは大切ですが、早すぎる時期に退職の意志を伝えるのはよくありません。引き留められたり、辞めるまでの期間が長くなり、働きにくくなる場合もあります。
また、退職時までに必要な手続きも確認しておきましょう。借りていたエプロンや入館証の返却方法や、借り上げ社宅制度を利用していた場合は賃貸物件からの退去方法における確認が必要です。
【1~3月】新しい勤務先が決定する
1〜3月には新しい勤務先が決定していると安心です。以下は、勤務先が決まるまでの一般的な流れです。
・ピックアップしていた保育園の求人がでる
・必要書類を準備する
・面接を受ける
・面接の合否が届く
・入職・退職の手続きを進める
1〜3月には新しい勤務先を決定しましょう。
前述した12月〜1月頃の面談で退職者の出た園は1〜3月でさらに求人が出る可能性もあります。事前に集めておいた情報をもとに、ピックアップしていた保育園の求人情報を再度確認してみましょう。
また、転職エージェントに登録をしておくと、求人が出た段階で連絡をくれる場合もあります。面接や入社の手続きを見越して、有給取得も考えておきましょう。
新しい職場への準備と同時に現在の職場での仕事の引継ぎもあります。多忙な時期になるであろうことも想定しておくと、精神的にも楽でしょう。
保育士が転職活動を働きながら進める方法
収入を途切れさせないために、働きながら転職活動をしたいと考える保育士は多いでしょう。このような方に向けて働きながら転職活動を進める方法を解説します。
働きながら転職活動する場合、綿密な計画が必要です。以下の活動を仕事と並行して進めなくてはならないからです。
・気になる保育園に応募する
・面接の日程調整をおこなう
・給与や労働条件の交渉をおこなう
応募先の営業時間を考慮しながら活動を進める必要があるため、こまかな時間管理も欠かせません。
働きながら計画的に転職活動を進める自信がない…
という方には、転職エージェントの利用がおすすめです。あなたの代わりに担当者が保育園と連絡をとったり、計画的に活動を進めてくれたりします。
自分でやると約3〜6ヶ月かかってしまうところ、エージェントに頼れば1〜2ヶ月ほどで終わります。
「どの転職エージェントを利用すればいいのかわからない…」という方は『しんぷる保育』にご相談ください。
しんぷる保育は一都三県の東京・神奈川・千葉・埼玉を中心に、保育士の就職・転職サポートをおこなっている人材紹介会社です。
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保育士が退職の意向を伝えるベストな時期と伝え方
保育士が退職の意向を伝えるベストな時期と伝え方を解説します。
できる配慮や対策をして、円満退職を目指しましょう。
退職日の3か月前には伝える
退職日の3か月前には、退職の意志を伝えましょう。
今後の担任配置や、求人の再募集、引継ぎ業務など、退職にともない必要となる業務を調整するのは自分ではありません。勤めている保育園もさまざまな調整が必要になるため、最低でも3か月前の報告がおすすめです。
自分の業務の引継ぎや書類整理、有休消化なども考え、3か月程前に伝えた方が自分自身も退職の準備がしやすいでしょう。
以下の記事では、退職が言いづらいときの対処法を解説しています。今の職場を辞める決心がついて退職を言い出す勇気がほしい方は、参考にしてみてください。
退職理由に配慮する
退職の理由への配慮も忘れないようにしましょう。たとえ、人間関係や園に対する不満があったとしても、本心を伝えてしまうと残りの期間が働きにくくなります。
以下のように上手に本音を隠した理由を準備できると、よいかもしれません。
・引越すことになった ・異業種にも興味がある ・実家に戻るまたは実家を出ることになった ・体調が思わしくない |
退職理由に配慮すれば、園側との良好な関係を保ちつつ退職できる可能性が高まります。
保育士が転職活動を進めるときの3つの注意点
ここでは、保育士が転職活動を進めるときの3つの注意点を解説します。
ポイントをおさえながら、トラブルのない転職活動を進めていきましょう。
1.現在の園で働き続けることはできないか検討する
転職活動をはじめる前に、現在の園で働き続けることはできないのかを再度検討してみましょう。下記のような悩みは相談によって改善されることがあります。
悩み | 解決策 |
一緒のクラスを担当している人との人間関係 | 一緒に担任をもつ職員を配慮してもらう |
自身の環境変化による勤務時間の問題 | 時短勤務制度の利用やパート職員への転向を検討してもらう |
勤務地や通勤時間への不安 | 同じ法人内で勤務先を移動させてもらう |
退職すると今の職場で積み上げてきた信頼や実績がリセットされてしまうので、今の職場で改善できることがないか確認してみましょう。
2.ほかの職員に転職活動をすることは言わない
ほかの職員に転職活動することはむやみに言わないのもポイントの1つです。
なかには「自分はこの園が好きで働いているのになぜ退職するのか」と、負のイメージを持つ保育士もいるかもしれません。転職活動に良いイメージをもたない職員もいるでしょう。
また、転職活動について知らせていなければ、何か理由があって転職活動を辞めたときにも、気まずくなりません。
円満に転職活動を進めるためにも、ほかの職員に転職活動を知らせないことをおすすめします。
3.最後まで任された仕事に責任をもつ
退職が決まったあとにも、自分の仕事には最後まで責任をもちましょう。次の職場が決まっていても、退職日まではその保育園の保育士のひとりです。
引継ぎなどの仕事の多さに苦労するかもしれませんが、子どもや保護者にとって、退職は関係ありません。大変ではありますが、最後の日まで子ども達と楽しく過ごせるとよいでしょう。
最後までしっかりと仕事をこなすことが、次の職場への姿勢やモチベーションにつながるのではないでしょうか。
保育士のベストな転職時期を知って計画的に行動しよう
転職を考える保育士さんの中には、転職時期に悩んでしまう方もいるでしょう。確かに、求人数の多さなどを考えれば、最適な時期は限られるかもしれません。ただ、専門職で国家資格の保育士は、常求人も絶えないでしょう。
自分の状況に合わせて無理のない範囲で転職活動を進められるとよいですね。見通しをもって、計画的に転職活動を進めることが、よい保育園に巡り合う一歩につながるのではないでしょうか。
とはいえ「働きながら転職活動を計画的に進められる自信がない…」と不安をもつ方もいることでしょう。
ひとりで転職活動を進めるのが不安なら『しんぷる保育』にご相談ください。一都三県を中心に豊富な求人を保有しており、関東の求人はほぼ100%ご紹介可能です。
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保育士として働きながら、転職するか悩んだ経験はありますか。変則的なシフトに、思った以上の重労働、人間関係や命を預かる責任の重さと、保育士職には日々の悩みも多くあります。いざ転職を決心しても、どのような時期に転職活動を進めたらよいか悩んでしまうこともあるでしょう。この記事では
- 保育士の転職にベストな時期
- 4月入職を目指す場合のスケジュールとポイント
- 勤務しながら転職するメリットとデメリット
- 転職活動をはじめるときと退職をきめたら気を付けたい注意点
- 転職に便利な無料サービス
を詳しく解説します。転職時期に悩む方はぜひ参考にしてみてください。
保育士の転職にベストな時期とは
勤務開始は4月がおすすめ
保育士の転職では、4月の勤務開始がおすすめです。理由は
- 新年度のスタート時から仕事に就ける
- 4月入社が一般的なので同期も多い
- 3月末の退職がしやすい
一般的に4月に進級して新年度が始まり、3月に年度が終わる保育職は、4月にスタートを切ります。契約面、子どもや保護者との関わり、職場の人間関係どれをとっても、4月スタートが最もキリがよいと言えるでしょう。そのため同期も多い傾向があります。
また、前職も年度末である3月末の退職がしやすいため、4月の勤務開始がおすすめです。
求人が豊富になるのは10月以降
保育士求人が豊富になるのは10月以降と言われています。前述したように、3月末退社、4月入職を目指す保育士さんは多くいます。そのため、4月の新年度の人員配置を考えて、休日が10月頃から多く出始める傾向にあります。
年度途中でも転職は可能
4月の入職がおすすめですが、年度途中の転職ができないわけではありません。産休に入る職員がいたり、やむを得ない理由で欠員が出たりしたときには、求人募集がかかります。そのため、4月の入職を意識し過ぎて無理して仕事を続ける必要はありません。
ただ、4月入職の求人数よりも、求人数は少なく、条件が限られる場合もあるので覚えておきましょう。
4月入職を目指す保育士におすすめのスケジュール
新しい職場への転職に不安を感じる方も多いでしょう。でも、見通しを持って早めに活動をはじめれば、スムーズに転職活動が進むかもしれません。ここでは1番多い4月の入職を目指す保育士さんにおすすめのスケジュールを紹介します。
【9~10月】気になる園をリサーチする
9〜10月には、気になる保育園をしっかりとリサーチし、情報収集をしましょう。ポイントはつぎのとおりです。
- インターネットなどを使って情報を集める
- 保育士転職エージェントサービスに登録する
- 気になる園がある時には自分で問い合わせしてみる
9〜10月では、より多くの情報収集が必要となります。情報収集後に、どのように転職希望先と連絡を取るのかも一緒に考えておきましょう。たとえば、自分で見つけた候補園だとしても、転職エージェントサービスに相談すると、面接日の設定や、給与交渉などを仲介してくれる場合もあります。
限られた時間の中での転職活動は、利用できるサービスをフルに使って、進めるのがポイントの1つになるでしょう。また、新規園の求人は保育士の人員確保のために、9〜10月から求人が出たり、早めに面接を行ったり、内定が決定したりする場合もあります。早めの情報収集が鍵となるでしょう。
【12~1月】退職の意志を勤務している園に伝える
12〜1月には、現在勤務している保育園に退職の意志を伝えましょう。ポイントはつぎのとおりです。
- 勤務している保育園と面談する
- 退職の意志を伝える
- 退職時までに必要な書類や手続きなどを事務窓口に確認する
来年度の勤務状況を聞くために、面談を設定している保育園もあります。その場合は、面談時に伝えてもよいでしょう。早めに伝えるのは大切ですが、早すぎる時期に退職の意志を伝えるのはよくありません。引き留められたり、辞めるまでの期間が長くなり、働きにくくなる場合もあります。
今までの退職者情報をもとにしながら、自分の退職までの流れをイメージできると安心ですね。また、退職時までに必要な手続きも確認しておきましょう。家賃補助などの手当をもらっている場合はとくに注意が必要です。
【1~3月】新しい勤務先が決定する
1〜3月には新しい勤務先が決定していると安心です。ポイントはつぎのとおりです。
- ピックアップしていた保育園の求人がでる
- 必要書類を準備する
- 面接を受ける
- 面接の合否が届く
- 入職・退職の手続きを進める
1〜3月には新しい勤務先を決定しましょう。前述した12月〜1月頃の面談で退職者の出た園は1〜3月でさらに求人が出る可能性もあります。事前に集めておいた情報をもとに、ピックアップしていた保育園の求人情報を再度確認してみましょう。
また、転職エージェントに登録をしておくと、求人が出た段階で連絡をくれる場合もあります。面接や入社の手続きを見越して、有給取得も考えておきましょう。新しい職場への準備と同時に現在の職場での仕事の引継ぎもあります。多忙な時期になるであろうことも想定しておくと、精神的にも楽でしょう。
保育園に勤務しながら転職する3つのメリット
仕事を退職してからの転職活動には大きな不安を感じる方も多いでしょう。そのため、保育園に勤務しながら、転職活動をする方は多くいます。保育園に勤務しながらの転職活動には、どんなメリットがあるのでしょうか。3つのメリットを確認してみましょう。
①安定した収入を得られ続ける
勤務しながら得られる転職活動の1番のメリットは「安定した収入がある」という点でしょう。転職活動をしていても、収入が減らずに働き続けられるのは精神的な安定にもつながります。
また、仕事を退職してから探す場合に比べて、貯金を崩す必要もないため、生活水準を下げずに日常生活を送れるのも安心です。
②次の職場でも即戦力になれる
保育士として働きながらの転職活動には、次の職場の率先力になるメリットもあります。
新しい勤務先にとっても、即戦力になる保育士は助かる存在でしょう。また、ブランクなく働けるのは、自分自身の自信にもつながるのではないでしょうか。保育士不足である昨今では、即戦力になる人材はもっとも重保される存在でしょう。
③就職に有利になる
就職に有利になるのもメリットの1つでしょう。たとえば、同じ経験年数がある保育士がいた場合、ブランクのある保育士よりも、即戦力になる保育士の方が就職に有利です。現場経験が重要視される保育士にとって、働き続けながらの転職は、大きなプラスポイントでしょう。
保育園に勤務しながら転職する2つのデメリット
働きながらの転職活動には多くのメリットがあります。反対に覚えておきたいデメリットもあります。メリットとデメリットを理解し、自分の転職活動に上手くいかせるとよいですね。
①転職活動に割ける時間が少ない
デメリットの1つめは、転職活動に割ける時間が少なくなる点です。日中に保育士として働いていると、必然的に転職にかけられる時間は少なくなるでしょう。保育士の仕事と転職活動の両方はなかなか大変かもしれません。
また、保育士という職務上、勤務中の電話やメール対応は難しいでしょう。転職活動をすべてを勤務時間外に行う必要があり、意識して計画的に時間を作る必要があります。
②スケジュール管理が難しい
2つめのデメリットは、スケジュール管理の難しさです。シフト勤務である保育士は、勤務時間も不規則です。加えて、隔週の土曜出勤もあります。急なトラブルが発生すれば、定時ちょうどで上がれない場合もあるでしょう。
唯一の休みである日曜日は、転職先の保育園も休みであり、見学などは難しくなります。園に出向くときには、スケジュール管理に難しさを感じるかもしれません。
転職活動をはじめるときの注意点
限られた時間の中での転職活動だからこそ、ポイントを知ることが重要です。しっかりと注意点を理解し、後悔なく転職活動を進められるようにしましょう。ここでは、3つの注意点を紹介します。
現在の園で働き続けることはできないか検討する
転職活動をはじめる前に、現在の園で働き続けることはできないのかを再度検討してみましょう。下記のような悩みは相談によって改善されることがあります。
- 一緒のクラスを担当している人との人間関係
- 自身の環境変化による勤務時間の問題
- 勤務地や通勤時間への不安
園長先生の理解は必要ですが、
- 一緒に担任を持つ職員を配慮してもらう
- 時短勤務制度の利用やパート職員への転向を検討してもらう
- 同じ法人内で勤務先を移動させてもらう
などの配慮がされれば、問題が解決するのではないでしょうか。今一度、検討してみるのもおすすめです。
他の職員に転職活動をすることは言わない
他の職員に転職活動することはむやみに言わないのもポイントの1つです。中には「自分はこの園が好きで働いているのになぜ退職するのか」と、負のイメージを持つ保育士もいるかもしれません。転職活動に良いイメージを持たない職員もいるでしょう。
また、転職活動について知らせていなければ、何か理由があって転職活動を辞めたときにも、気まずくなりません。円満に転職活動を進めるためにも、他の職員に転職活動を知らせないことをおすすめします。
無理はしない
転職活動に辛さや困難を感じたときには、無理をしないようにしましょう。忙しい中での転職活動は想像以上に体力と気力を使います。転職活動をしながら、体調を崩してしまっては本末転倒です。自分の体力と精神状態を把握し、無理のない範囲で転職活動を進めるようにしましょう。
また、自分の希望するような転職先が見つからないときは、少し転職活動を休んでみてもよいでしょう。転職を決めたからといって、意地になって必ず転職する必要はありません。
退職を決めたら気を付けたい4つのポイント
自分に合った転職先が見つかり、退職を決めたら勤めている職場に報告しましょう。ただ、円満に退職するには、報告してから辞めるまでにも配慮が必要です。いままで一生懸命働いてきた職場だからこそ、最後も気持ちよく去りたいですよね。
①退職日の3か月前には伝える
退職日の3か月前には、退職の意志を伝えましょう。今後の担任配置や、求人の再募集、引継ぎ業務など、退職にともない必要となる業務を調整するのは自分ではありません。勤めている保育園もさまざまな調整が必要になるため、最低でも3か月前の報告がおすすめです。
自分の業務の引継ぎや書類整理、有休消化なども考え、3か月程前に伝えた方が自分自身も退職の準備がしやすいでしょう。
②上司に直接相談する
園長先生にはもちろん、直属の上司には自分から相談や説明をしましょう。関係性によって、相談が難しい場合は無理する必要はありません。ただ、関係が良好な場合は、直接報告することをおすすめします。
突然、第三者から退職の報告を受けた場合、あまりよい印象を持たない職員もいるでしょう。今までの感謝の気持ちを込めるなら、面倒を見てくれた先輩や、一緒に担任をしている先生には、自分からの直接報告の方が気持ちが伝わるかもしれません。
③退職理由に配慮する
退職の理由への配慮も忘れないようにしましょう。たとえ、人間関係や園に対する不満があったとしても、本心を伝えてしまうと残りの期間が働きにくくなります。
- 引越すことになった
- 異業種にも興味がある
- 実家に戻るまたは実家を出ることになった
- 体調が思わしくない
など、上手に本音を隠した理由を準備できると、よいかもしれません。
④最後まで任された仕事に責任を持つ
退職が決まったあとにも、自分の仕事には最後まで責任を持ちましょう。次の職場が決まっていても、退職日まではその保育園の保育士の1人です。引継ぎなどの仕事の多さに嫌気がさしてしまうこともあるかもしれませんが、子どもや保護者にとって、退職は関係ありません。大変ではありますが、最後の日まで子ども達と楽しく過ごせるとよいでしょう。
最後まで1人の保育士として、しっかりと仕事をこなすことが、次の職場への姿勢やモチベーションにつながるのではないでしょうか。
転職に便利な無料求人サービスとは
時間が限られた中での転職活動は、いかに要領よく情報収集できるかがポイントになります。参考に忙しい保育士の転職活動の味方となるサービスを紹介します。自分に合う情報サイトを上手に利用できるとよいでしょう。
ハローワーク(公共職業安定所)
1つめは、誰でも手軽に利用できる「ハローワーク(公共職業安定所)」です。
ハローワークとは、国(厚生労働省)が運営する、総合的雇用サービスの機関で仕事を探している人や求人を出したい事業主に対して、さまざまなサービスを無償で提供しています。
全国にあるハローワークは500カ所を超え、職業紹介や雇用保険、雇用対策など、幅広い相談が可能です。雇用に関する多くの支援を行っています。全国の求人情報を検索でき、さまざまな業種の求人が網羅されているハローワークでは、もちろん保育士の求人も数多く取り扱っています。
窓口だけではなく、ネット検索のハローワークインターネットサービスからも求人検索が可能です。以下、ハローワークの概要になります。
利用できる曜日 | 平日※一部施設は平日夜間、土曜日に相談可能 |
利用可能時間 | 8:30~17:15 |
取り扱い業務 | 職業相談・職業紹介・雇用保険の受給資格決定 |
専門的な相談 | 障害者関連窓口マザーズハローワーク外国人関連窓口新卒応援ハローワーク など |
保育士派遣サービス会社
2つめは、保育士派遣サービス会社です。保育士派遣サービス会社とは、派遣会社と派遣保育士が雇用関係を結び、条件に合った保育園に保育士を派遣します。給与の支払いや社会保険、福利厚生は派遣会社が行います。
派遣サービスは数多くありますが、保育士の仕事を探すなら、保育士に特化した人材派遣サービスの会社がおすすめです。ヒトシア保育 派遣 | サービス | 株式会社ネオキャリアも、保育士に特化した派遣会社の大手企業の1つです。
「正社員で働くか迷っている」「パート保育士よりも給与がもらいたい」など、働き方に悩んだときには、候補の1つの保育士派遣サービスの利用を考えてみてはいかがでしょうか。
費用もかからず、担当者が親身になって、理想の派遣先を選んでくれるサービスは保育士に特化した派遣会社ならではでしょう。
保育士転職エージェント
3つめは、保育士転職エージェントの利用です。転職の希望条件を登録すると、保育士転職エージェントが間に入り、条件に合った保育園を紹介してくれます。紹介だけではなく、面接日の設定や給与交渉など、保育園との調整まで行ってくれるのに費用はすべて無料です。
忙しい方のために、時間を気にせず利用できるようLINEでやりとりのできる会社もあります。保育士転職エージェントは、転職活動に時間の割けない方にはピッタリのサービスでしょう。保育士ワーカーも保育士転職エージェントサービスを行っている会社です。効率よく転職活動を進めたい方には頼もしいサービスの1つでしょう。
まとめ
転職を考える保育士さんの中には、転職時期に悩んでしまう方もいるでしょう。たしかに、求人数の多さなどを考えれば、最適な時期は限られるかもしれません。ただ、専門職で国家資格の保育士は、常に求人も絶えないでしょう。
自分の状況に合わせて無理のない範囲で転職活動を進められるとよいですね。見通しをもって、計画的に転職活動を進めることが、よい保育園に巡り合う一歩につながるのではないでしょうか。
「保育に携わる人へのお役立ち情報満載 しんぷる保育コラム」では、保育士さんに向けた数々のコラムを紹介しています。保育のノウハウなどのお役立ち情報が満載です。もちろん、転職に悩んでいる保育士さん向け情報も発信しています。日々の保育の参考にぜひのぞいてみてください。
しんぷる保育では、各地域の特性を熟知した就職アドバイザーが、あなたに合った保育士求人を提供します。登録や相談の段階から入職に至るまで完全無料で保育士の転職を徹底サポートしています。ぜひあなたも安心安全な環境のもとで、保育士に挑戦してみませんか。
相談だけでも無料なので、まずはお気軽にお問い合わせください。