
保育士の人間関係がつらい…。



何か良い解決策はあるの?



そもそもなんで保育士の人間関係って難しいんだろう。
このような悩みや疑問をお持ちの方もいるでしょう。
保育士の退職理由でもっとも多いのは、職場の人間関係です。保育園は閉鎖的空間かつ女性が多い職場なので、男性と比率のとれた職場よりもいざこざが起きやすい傾向にあります。



この記事を書く保育士歴8年の筆者も、人間関係に悩んだ者のひとりです。
先輩保育士が常に怒った態度で指導するので、出勤するのが苦痛だった時期もあります。
人間関係の問題をそのままにしておくと、大きなストレスがかかり、心身に不調をきたしかねません。あなたが健康で、生き生きと働き続けるためにも、今の問題と向き合い改善に努めましょう。
本記事では、保育士の人間関係について徹底解説します。悩みを軽くするための心構えや解決策も紹介しているので、記事を参考に人間関係のストレスを手放しましょう。




多くの保育士が人間関係に悩んでいる【退職理由の第1位】



人間関係で悩む保育士ってどれくらいいるんだろう?
職場の人間関係に悩む保育士は、多いです。
厚生労働省が保育士の退職理由を調査したところ、「職場の人間関係」を理由に退職した保育士の割合は33.5%で、項目全体でトップの数値でした。


保育士の代表的な悩みとして印象の強い「給料が安い」「仕事量が多い」よりも高い割合であることから、保育士の人間関係における悩みの深刻さがわかります。


保育士の人間関係が難しい3つの要因





なぜ保育士は人間関係に悩みやすいの?
保育士の人間関係が難しいのは、保育園ならではの環境に目を向けるとわかります。
主な要因は、以下の3つです。
- 閉鎖的な環境・女性ばかりの職場でいざこざが起きやすい
- 仕事が忙しくてイライラしやすい
- 責任の重い仕事で張り詰めた空気が漂いやすい
理解を深めて、解決策の糸口を見つけましょう。
閉鎖的な環境・女性ばかりの職場でいざこざが起きやすい
保育園は閉鎖的な環境で、ストレスがたまりやすいです。
保育園は散歩や遠足といった園外保育もありますが、大半の時間を室内で過ごします。
自由に外の空気を吸って気分転換をしたり、気持ちを整えたいときにその場を離れたりするなど、ストレスを解放できる機会がほとんどありません。
もし相性が悪い職員と同じクラスになれば、重たい空気が流れ心的負荷がかかります。
また保育園は、女性ばかりの職場でいざこざが発生しやすいです。
厚生労働省の統計によると保育園で働く95%以上が女性職員です。女性が多く集まる環境では、派閥の対立や噂・陰口の横行が起こりやすく、人間関係がこじれやすい傾向にあります。
仕事が忙しくてイライラしやすい
仕事の忙しさが原因で、人間関係が悪化する場合もあります。
保育士は、エネルギッシュな子どもの相手をするだけでも大変です。
また、子どもが言うことを聞いてくれなかったり、保育士間の連携がうまくいかず思い通りに保育が進まなかったりするなど、小さな疲れが蓄積していきます。
さらに保育士は仕事量も多く、書類作成や行事・イベントの準備で残業する方も多いです。
このような環境下だと心の余裕がなくなり、相手に冷たい態度をとったり、感情的な言葉をぶつけやすくなります。
ピリついた空気がクラス全体に広がり、人間関係にストレスを感じる保育士も少なくありません。


責任の重い仕事で張り詰めた空気が漂いやすい
保育現場で漂う緊張感が、ときに人間関係を悪化させます。
保育士は子どもの命を預かる責任の重い仕事のため、緊張感をもって業務を遂行しなくてはなりません。
子どもに怪我をさせた場合、保護者の信用を損ねるほか、怪我や事故の程度によっては訴えられる可能性もあります。そのため、子どもの行動に敏感になり、現場では張り詰めた空気が漂いやすいです。
緊張感がイライラの感情に変わり、それが原因で職員間の関係性に亀裂が入ってしまうケースもあります。
保育士の人間関係であるあるのエピソード【実体験あり】





人間関係で悩む保育士のエピソードがあれば知りたい。
ここでは、保育士の人間関係であるあるのエピソードを5つ紹介します。
- 園長や主任と保育方針が合わない
- 園長や先輩の威圧的な態度が怖い
- 派閥争いに巻き込まれる
- 日々の保護者対応が難しい
- パートに対する正社員の扱いがひどい
あなたの心境と同じエピソードはありますか?この章を読めば、人間関係に悩んでいるのは自分だけじゃないと勇気づけられ、心が少し軽くなるでしょう。
筆者の実体験でのエピソードも紹介しているので、あわせてご覧ください。
園長や主任と保育方針が合わない
園長や主任と保育方針が合わないと、人間関係が少しずつギクシャクしてしまいます。
たとえば、保育観を押し付けたり、相手の保育観を否定したりする上司は、職員の信頼を損ねやすいです。その結果、関係性がこじれやすくなります。
また、保育方針に関して自分の考えを上司に伝えた際に、意見の衝突が起こるケースも珍しくありません。
お互いうまくすり合わせができなければ、人間関係に亀裂が入ってしまいます。
園長や先輩の威圧的な態度が怖い
園長や先輩の威圧的な態度に萎縮してしまう保育士も少なくありません。
以下は保育園でよく見られる園長や先輩の威圧的な態度の例です。
- 他者と比較してダメ出しをする
- 否定的な言葉を使って指導する
- 子どもや保護者の前で大声でしかる
- イライラした態度を見せながら指導する
このような態度を取られ続けると、常に相手の顔色を伺うようになり、精神的に追い詰められてしまいます。



わたしも怖い先輩に目を付けられ、悩んだ経験があります。
当時は「自分が悪いんだ」と自分を責める日々で、ストレスで心身に不調をきたしていました。
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派閥争いに巻き込まれる
閉鎖的で女性が多い職場では、派閥が生まれやすいです。
その際に、意図せず派閥争いに巻き込まれるケースも珍しくありません。
Noと言えない人や相手に気を遣いすぎる人が、ターゲットにされやすい傾向にあります。
日々の保護者対応が難しい
日々の保護者対応に神経をすり減らす保育士も少なくありません。
保護者には、さまざまな性格の方がおり、個々に合わせた対応はとても大変です。
- 質問が細かい
- クレーマー気質
- 保育に協力的ではない
- 日によって態度でがコロコロ変わる
いつも配慮しながら関わらなくてはならないため、気疲れしやすいです。
また、保育中のミスが原因で信頼を損ね、保護者から敵意を向けられるケースもあります。
そうなれば、保護者と顔を合わせること自体が怖くなり、保育士としての自信も失いやすくなります。



カッとなりやすい保護者や、攻撃的な態度を示す保護者と関わったことがあり、そのときは対応するのが少し億劫でした。
わたしは気遣いによってストレスがたまりやすいので、完璧な対応を目指しすぎないようにしていました。
パートに対する正社員の扱いがひどい
正社員の中には、非正規雇用であるパートの立場を軽視している方もいます。
その結果、パートに対して以下のような高圧的な態度を取る正社員保育士も少なくありません。
- 命令口調で指示を出す
- 雑務ばかりを押し付ける
- 露骨に見下した発言をする
- 自分より年上のパート保育士にタメ語で話す
雇用形態に関わらず、同じ職場で働く職員は大事な仲間です。立場によって、態度や接し方を変えるのは、あってはならない行為です。
保育士の人間関係の悩みを軽減するための心構え


人間関係に悩みやすい人は、相手に気を遣いすぎている傾向があります。
思いあたる節がある方は、職場の人間関係において以下の心構えを意識してみてください。
- 仕事だけの関係と割り切ってドライに接する
- 派閥争いに関与しない
この心構えがあると肩の力が少し抜け、人間関係に悩みにくくなります。
仕事だけの関係と割り切ってドライに接する
良好な人間関係が築けていない方は、相手との距離感が近すぎているのかもしれません。
その場合は、仕事上の適度な人間関係を保つ意識が大切です。仕事上の関係でよいと割り切れば、過度に相手を気遣う必要はありません。
- 職場で友だちを作らない
- 相手に好かれようとしすぎない
- 人から嫌われてもよいと考える
職場では適度な距離感でいたほうが、うまく回るケースが多いです。無理に関係を築こうとしている方は、一旦距離を置いてみましょう。



わたしはまさに職場の人との距離感が近いタイプで、「嫌われたくない!」という想いから人間関係によく疲弊していました。
ですが、割り切って関わるようになったときに、相手と程よい距離感が生まれ、人間関係に悩むことがグッと減りました。
派閥争いに関与しない
職場内で派閥ができているのであれば、どのグループにも属さないと決め込む姿勢も大切です。
グループに属したり、間に入ったりすると、双方のトラブルの板挟みになりかねません。
グループに属さないための姿勢を以下にまとめました。
- 悪口の話に参加しない
- グループ傘下の誘いには乗らない
- 噂話に巻き込まれそうになったら席を離れる
同じ姿勢を続けると「この人は、この話題に興味がないんだな…」と認知され、相手から話を振られる機会が減ります。
保育士の人間関係が悪化したときの解決策





人間関係が悪化したときは、どうやって解決すればいいの?
保育士の人間関係が悪化したときは、以下3つの解決策を参考に実践してみてください。
- スキルアップして園長や先輩に認めてもらう
- コミュニケーションを増やしてお互いの理解を深める
- 改善の見込みがなければ転職を検討する
あなたの行動で解決できるケースもあるので、無理なく取り組みましょう。
スキルアップして園長や先輩に認めてもらう
威圧的な園長や先輩との関係性に悩む方は、スキルアップして認めてもらう方法もあります。
保育士として実力をつければ、厳しい指導の対象から外れるほか、信頼も獲得しやすくなるため、関係性も良好になりやすいです。
実力による信頼があれば、どの職場でも人間関係の構築が楽になります。
コミュニケーションを増やしてお互いの理解を深める
コミュニケーションを増やす意識をもつだけでも、人間関係が改善されるケースはあります。
この対策は、職員だけでなく保護者に対しても有効な手段です。というのも、職員と関係性がよくならなかったり、保護者と信頼関係が築けなかったりするのは、単なるコミュニケーション不足の可能性があるからです。
たとえば、保育観が合わず職員と関係性に溝ができてしまった場合、自分の想いをしっかり相手に伝えるだけで有意義な話し合いになるかもしれません。
また、保護者に「あなたのことを知りたい」「子どもの可愛さを共有させてほしい」といったスタンスで会話をすれば、想いが届いて関係性がよくなるケースもあります。
もしコミュニケーション不足の疑いがあれば、明日から少し会話を増やしてみる意識を持ってみてください。
改善の見込みがなければ転職を検討する
紹介した解決策を試しても、人間関係の問題を改善できない場合は転職するのも1つの選択です。
解決策に効果が見込めない場合、相手や職場に根本的な問題がある可能性があります。
- 風通りの悪い職場
- 変えるのが難しい相手の性格
- 関係性の立て直しが困難な保護者
このような問題は、個人の力で解決するのが難しい可能性があるので、転職するのが手っ取り早いです。
今一度、自分の状況を見つめ直して、今の職場で解決するのが難しい問題であれば、転職を検討してみてください。




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人間関係の悩みから退職を考える保育士は少なくありません。
保育園は女性の職員が多く、心の余裕がなくなるほどの業務が割り振られている職場も多いので、人間関係がこじれやすい環境といえます。
そのような環境のなかで保育士を長く続けていくために、本記事で紹介した、職場で人間関係を作るうえでの心構えや関係性が悪化したときの解決策を試してみてください。



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