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保育園見学のポイント・質問リストについて解説!

保育園の設備や保育士の雰囲気などは園見学をしなければ確認できません。長い期間、通わせるからこそ安心して子どもを預けられる園選びが大切です。見学の時間は限られているので、質問リストを用意しておくのがオススメです。

この記事では、園見学をするときに気をつけるポイントとチェックしておくべき内容について解説します。保育園に関する情報なども解説していくので、園見学を成功するための参考にしてください。

保育園見学はいつから?

保育園見学は基本的に1年中受け付けています。4月に入園する予定の場合、申し込みは遅くとも9月から10月頃までに見学を終えている方が多いです。

ほとんどの保育園は各自で予約をして参加する形ですが、園によっては集団で見学する日程を用意している場合もあるので確認が必要です。

複数の保育園を見学するのであれば、あとで慌てないために余裕を持ってスケジュールを立てましょう。

一部の保育園では、コロナ禍の状況を踏まえてオンラインの見学が可能な園や、配信サイトを通して園内ツアーを実施しする時間ている園があります。

保育園見学をが取れない方でも、設備の状況や雰囲気を知るためにオンライン見学や動画による園内ツアーを利用しましょう。

見学に行く前に候補の園リストを作成する

自分の住まいにある、役所の保育担当窓口で、保育園の資料をもらいに行きましょう。

保育園専門の相談員がいるところもあります。役所のホームページでも保育園の一覧が公開されているのでチェックしましょう。

リストアップの条件

下記に条件をまとめました。

・保育時間・通園方法をチェックする場合→自宅から通える園はどこが近いか。

・受け入れ可能な子どもの年齢をチェックする場合→チェックした園の預けられる年齢・月齢はいつからか。

・開園する時間をチェックする場合→通常の保育時間、延長保育の時間は、何時から何時までか。

保育園の見学で確認すべきポイント

保育園の見学をなんとなく周りを見渡すだけで終わらせてしまっては、見学の意味がなくなってしまいます。あとになって、聞いておけばよかったとならないよう、事前に確認しておきたい不明点や疑問点をリストアップしましょう。

子ども達の様子

保育園で遊んでいる子どもたちが、のびのびと楽しそうに過ごせているかを確認しましょう。元気に怪我なく遊んでいる姿は、衛生環境が整えられていることが確認でき、給食をしっかり食べていることがわかります。

子どもたちの表情からも、さまざまなことが読み取れます。わが子がここで遊ぶ姿をイメージしながら、子ども達の様子を確認しておきましょう。

保育士の様子

保育士さんが生き生きと楽しそうに働いていらっしゃるかを確認しましょう。

感受性の強い子どもたちは言葉を吸収していき、成長に大きく影響します。強い言葉やショックな出来事によってPTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥りやすいです。

保育士の声のトーンや言葉づかいにもそういった予兆がみられると思うのでチェックしましょう。

もし保育士がふだんとは明らかに異なることをしていれば、子どもの顔に表れます。

また、保育園は子どもの年齢と人数に応じて、定められた人数の保育士を配置しなければなりません。実際の様子を確認して、人数バランスが安心できるものか確認するといいでしょう。

設備の状態

子供にとって安心して過ごせる環境か、遊戯室には子どもが怪我をしないように工夫がされているか、掃除は行き届いているか、保育園そのものの状態なども確認しておきましょう。

1日の流れを想像して、子どもに危険がないかをシミュレーションすることも確認方法の1つです。

また、子どもの送り迎えを考えて、駐輪場・駐車場の広さや、周りの道路なども確認しておきましょう。

保育園見学時に質問したいことリスト

保育園見学で確認しておきたい質問をリストにしてまとめていきます。

保育園の見学中に準備していた質問の中でわかることがあるかもしれませんが、もし不明点があれば質問をしてしっかりと確認しておきましょう。

保育園での方針・スケジュールについて

保育園入園前に必ず確認しておきたいのが、保育方針などの教育や生活に関する質問です。

家庭のペースを考えて、保育方針を決める保育園もあります。

子どもの成長に合わせて援助できるように、確認しましょう。

また、イベントの時期や開催曜日も事前に知っておけば、予定の調整もしやすくなります。

家庭で準備する物もあるので確認が必要です。

スケジュールについての質問項目

・1日の保育スケジュールの内容は?

・イベントの時期や開催曜日は?

・保護者懇談会はありますか?

・ならし保育の期間と進め方については?

・教育方針は?特別な教育はしていますか?

・お散歩で行く場所は?頻度はどのくらい?

食事についての質問項目

・調理に関わる人で免許を持っている人はどれくらいいますか?

・食物アレルギー対応は具体的にどう行っていますか?

・離乳食の段階はどう設定されていますか?

・おやつはどんなものが出ますか?

教育方針についての質問項目

・トイレトレーニングや歯磨きのしつけはいつから始めますか?

・布おむつと紙おむつのどちらを使っていますか?

・低年齢で入園する場合に必要な準備はありますか?

・入園準備品で手作りが必要なものはありますか?

上記にて質問リストをまとめました。見学中にしっかりと確認しておきたいことを目で確認し、質問をしましょう。

保育園の怪我や事故の対応について

どんなに安全な環境でも、病気・ケガの可能性はあります。体調不良や怪我による呼び出しの基準なども保育園によってさまざまなので確認が必要です。

また、子どもの体に関する事柄なので、臨機応変に対処してもらえるかも含めて確認しておくと安心です。

怪我や事故に関する質問事項

・連絡は紙媒体なのかアプリなどを使うのか?

・怪我や体調不良による呼び出しの基準は?

・保育園を休まなければならない基準は?

・保育園で薬を服用できますか?

・保育園で塗り薬を塗ってもらえますか?

・看護師さんは在中していますか?また、不在時はどう対応していますか?

・SIDS(乳幼児突然死症候群)はどのように対策していますか?

0歳未満の子どもを預ける場合には、SIDS(乳幼児突然死症候群)への対策をどのように行っているかを確認しておく必要があります。

保育園にかかる費用について

保育園無償化の制度がありますが、保育料以外に必要となる費用は多くあります。

延長保育は無償化の対象となりませんので、延長の可能性がある場合は保育園や自治体によって金額

が異なるので、必要となる料金を確認しておきましょう。

費用についての質問事項

・利用料金はいくらか?

・保育料以外で必要となる料金は?

・延長保育を利用した場合の料金は?

・布団のレンタルやサブスクの利用可否について

保育園見学の質問で気を付けておきたいこと

質問をすることは大切ですが、注意するべきポイントが四つあるので解説していきます。

質問のタイミング

パパママが質問リストを作成して質問の準備をしているように、保育園側も見学に際してさまざまな質問をする可能性もあります。

資料を作成して、担当の職員が園内を案内しながら口頭でも資料の説明をするので、こちらから質問する前に回答をもらえることが多いです。

案内が終わった後に、分からないことがあればひと括りに質問する方法がとてもスムーズです。

できるだけ、不明点はその日のうちに解決するようにしましょう。

公式サイトや資料に掲載されていないか確認する

見学の前に、必ず保育園のホームページをチェックして、質問したいことが記載されているか確認しましょう。よくある質問がページの最後に記載されていることが少なくありません。

聞きたいことがたくさんあるでしょうから、調べてもわからないことを絞り込むようにすれば、たくさんの情報が得られるようになります。

質問リストを準備しておく

保育園の見学当日に落ち着いて質問をできるように質問リストを作りましょう。必ず聞いておきたいこと、時間があったら聞いてみたいことなど、優先度を決めてメモをしておくとよいでしょう。

口頭で確認できることであれば、見学前に電話で尋ねてみましょう。対応が丁寧であれば、保育士の方と安心して関係が築けるかどうかも確認できます。

見学が終わった後に疑問点が生じた場合でも、必ず連絡をしましょう。

見学が終わった後に再び連絡するのは後ろめたいですが、わからないことをそのままにしていては理想の保育園選びはできません。

質問は簡潔明瞭にする

保育園の見学中の質問は、簡単でわかりやすい質問にすることを心がけましょう。

見学をしていて新たに不明点が増えてしまった、質問リストを用意していても、確認が漏れてしまったことなどもあるでしょうが、保育士の方々は子どもたちのお世話などでお忙しい中、説明をしてくれたり質問に答えてくれたりしています。

園の子どもたちや保育士の方、場合によっては一緒に見学をしているパパママの迷惑にならないように、前もって質問の要点をまとめておくと良いですね。

保育園見学でメモをとる

質問リストを作成して質問する準備を万端にしたところで、保育園見学当日に質問する際に一番大切なことがあります。それは必ずメモを取ることです。

質問リストを用意するようなパパママなら、メモを取ることは当たり前と思うかもしれません。

ですが、意外と保育園見学に行ってみると、その場でメモを取っていないパパママが多かったりします。遠慮せずに聞いたこと、気づいたこと全てをメモにとりましょう。

メモをとれば質問への回答がどうだったか、あいまいになることもありません。

保育園見学を一日に2件、3件と園を渡り歩いて見学したりしていると、どの園がどういう回答だったか、わからなくなってしまいます。そのため、細かいところまで自分が聞きたいと思ったことは全てメモをとることをおすすめします。

まとめ

実際に保育園に見学に行くのと、パンフレット・ホームページで見るのとでは全く違います。

保育園で働く保育士の方や子どもたちの表情などから、園の雰囲気が感じ取れることもあるので、積極的に園見学をしてみましょう。

今回紹介したポイントを参考に、どの部分を重点的にチェックするのかなどを決めたり、見学する保育園の候補などを作っておくと、実際に見学に行った際に、効率的に見学することができるかもしれません。充実した保育園見学になれば幸いです。