好奇心旺盛で、自分を制御できない子どもの行動は予測不能です。子ども好きの保育士さんでもつい、イライラして怒りすぎてしまう問題があります。
子どもに寄り添って育てていくことが仕事の保育士ですが、感情的になってしまい、厳しく対応してしまうこともあります。
この記事では保育士が怒りすぎてしまう原因と、効果的に子どもを指導するための対策について解説していきます。
保育士が怒りすぎてしまう原因
子どもに怒りすぎてしまうのは、いくつか原因があります。
そんな保育士の行動について解説していきます。
怒ることが当たり前の環境
保育士が怒って指導するのが当たり前になっている環境になっている園があります。
そういった園では、先輩の保育士の方も当たり前のように怒ることが指導方針となっていて、従わざるを得なくなってしまっていることが考えられます。
指導という名の保育をしているので、ダメなことでも当たり前にしてしまい、日常的に不適切保育を行っています。
こういった場合は、保育士ではなく保育園に問題があります。
精神的に余裕がない
新人や転職したばかりで環境や業務になれていなかったり、理想と違う現状に戸惑ったりしているなど、精神的に余裕がないときはついカッとなってしまいがちです。
また行事前の残業続きや準備に追われていて疲れがたまっていたり、プライベートで辛いことやがあったときなどにも感情が高ぶりがち。
精神的に余裕がないために、些細なことでついつい怒りすぎてしまうことがあるようです。
保育のスキルがない
保育士としてのスキルが足りないことが原因となっている場合があります。
そういった場合、子どもをコントロールできずに言うことを聞かせられない保育士が、子どもを威圧して言うことを聞かせようとします。
この方法では、自分のイライラを解消しているだけであって、子どもを傷つけています。
保育のやり方として間違っているので、しっかりと正しい叱り方を把握しましょう。
仕事が忙しく余裕がない
子どもに怒りすぎてしまうのは、保育士が不足していることによる業務負担の多さも原因の一つです。
厚生労働省の資料によると、令和3年における保育士の求人倍率は、2.04倍となっていて、9割を超える都道府県で1倍を超えています。つまり、全国的に保育士不足になっているのです。
早朝から閉園時間まで、子どもと一緒のときは常に動き回り、子どもがいない時間の業務量も多いことから長時間労働になることが多々あります。
そのため、多忙のあまり余裕がなくなりストレスを抱え、子供にあたってしまいがちになってしまいます。
保育士自身の性格
子どもに怒りすぎてしまうのは、保育士が不足していることによる業務負担の多さも原因の一つです。
厚生労働省の資料によると、令和3年における保育士の求人倍率は、2.04倍となっていて、9割を超える都道府県で1倍を超えています。つまり、全国的に保育士不足になっているのです。
早朝から閉園時間まで、子どもと一緒のときは常に動き回り、子どもがいない時間の業務量も多いことから長時間労働になることが多々あります。
そのため、多忙のあまり余裕がなくなりストレスを抱え、子供にあたってしまいがちになってしまいます。
保育士自身の性格
自分の感情や意思をストレートに伝えている場合、知らない間に子どもたちの感情を無視してしまっていることがあります。
また自分が落ち着いているときは機嫌が良く、感情的になってしまうとすぐ怒るという感情の起伏も激しめです。
自分の考えに重みを置くことは大切ですが、子どもと接する保育士は、メンタルが安定していなければなりません。
ストレートに態度や言葉に出す前に、「自分がどう立ち振る舞うべきか」を考えてみましょう。
仕事のプレッシャーがつらい
保育士は、子どもの命を預かる仕事です。
園児を散歩に連れて行く際には、車や自転車、バイクや歩行者など、さまざまな危険から子どもたちを守っていかなければなりません。
青信号で横断歩道を渡っていても、事故に遭うことも多く見られます。
ケガや事故が起きないように子どもに対して怒ってしまうことがあるかもしれません。
そういった場合は職員間でマニュアルを作成するなどの対策をとってください。
わからないことや不安なことがあった場合は、保育士の先輩や上司に相談して対策案などを一緒に考えてみましょう。
叱ると怒るの違い
「叱る」と「怒る」は意味が似ているようで全く違います。
その違いについて解説していきます。
叱るとは?
叱るという行動は、子どもを良い方向に導くために注意やアドバイスをするのが目的になっています。
子どもの行動に対してわいてくる怒りを自分の中で的確に処理したうえで、子どもが理解できるように計算してひとつひとつを理解しやすいように説明します。
叱ることができれば、子どもはどうして叱られているかを自分の頭で理解できるようになるので、声を荒げて怒らなくても自然としてはいけない行動をしなくなります。
叱るという行為は、してはいけないことを伝えて、なぜその行動をしてはいけないのかを説明しなければならないので、冷静に考えなければいけません。
怒るとは?
怒るという行動は自分の瞬間的な感情の発散が目的になっています。
嫌な感情が一方的に爆発することで出る行動のため、怒られる子どもの気持ちや、その行動の結果について考えたりする精神的余裕がありません。
怒られた子どもは、そのときだけ保育士の怒りに委縮して行動を止めますが、なぜ怒られたのか理解できないため、結局同じことを繰り返します。
そうやって怒っていると、子どもは声を荒げないと言うことを聞かなくなり、保育士の見ていない場所では平気で良くない行動を繰り返したり、反感から大人の嫌がる行動をわざとするようになってしまうことがあります。
怒らずに叱るときの対策
子どもの中には気持ちを言葉でうまく表現できなかったり、自分がどういう気持ちなのかが理解できずに、フラストレーションが問題のある行動として出てしまっている子がいます。
そういった場合にはどうやって叱ればいいかを解説していきます。
簡潔にすぐに伝える
叱るときには、だらだらと説明するのではなく、簡単に分かりやすく伝えなくてはいけません。
問題のある行動をしていたとき、何かをしてほしいときは、その場で簡潔に伝え、具体的な解決案を提案するようにしましょう。
特に低年齢の子どもたちは、まだ幼いので問題のある行動をしたとき、その場ですぐに簡潔に叱らないと、自分が起こした行動と叱られたことをつなげて理解することができないので、すぐに叱るようにしましょう。その際に感情的になり、大きな声を荒げて怒ってはいけないので注意が必要です。
褒める
子どもが言うことを聞いたとき、以前に注意されたことを自分で止めることができたとき、叱られたことを理解できたときは、褒めてあげる必要があります。抱っこする、笑顔を向けるなどでもいいです。
褒められることで子どもは満足感や達成感を得ることができ、それが成長に繋がります。
先生の言うことを聞けば、自分にもメリットがあることを理解すると、積極的に子どもは先生の言うことを聞くようになります。
保育士に叱られたことで落ち込んでしまう子どもたちもいるため、その後もケアという意味合いでも褒めてあげることは大切です。
子どもに事前に伝えておく
何か問題のある行動をする前に、子どもに事前に伝えておくことが重要です。
伝えておくことで心の準備もでき、子どもが自発的に行動を促すようになります。
また、やってはいけないことを後出しで言ってしまうと「聞いてない」ということになりかねません。
怒らない環境を作るためにも、事前に伝えておくことは大切です。
周囲の先生に頼る
周りの同僚や先輩に頼るのが苦手な人も多いと思いますが、うまくいかない場合は、勇気を出して頼りましょう。
苦手な先輩などは、特に声をかけづらいと思いますが、他の保育士の方に協力してもらうのは、子どものためでもあります。
周りの協力を得られた分、保育士として指導している所を学ぶことができますので、自分一人で悩まないで相談するようにしましょう。
まとめ
子どもの話をしっかり受け止めることはとっても大切ですが、鵜呑みにしないことも大事です。
自分が正しいからといって、子どもに対して強く怒るのは間違っています。
怒ってもなにも生み出さないし、子どもに良い影響を与えないので絶対にやめましょう。
子どもにしっかり寄り添って、ダメなことは正しく叱る指導方針を心がけましょう。
不満があれば保育士に言うのが良いと思います。
対応をする研修などもあるので、担任を通して園長、主任に話を聞くのも良いです。
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