保育士は身体的にも、精神的にもハードなお仕事ですが、やりがいを感じられるお仕事です。
最近では保育士不足が問題視されていて、実際に体験しなければわからないような、苦労や不満がたくさんあります。
本記事では、具体的に保育士がどういったことでやりがいを感じるのか、逆に苦労する場面などについても解説していきます。
保育士のやりがいを感じる6選
保育士がやりがいを感じる場面を解説していきます。
イベントごとを成功させたとき
子どもたちや職員同士で1つの大きな行事を成し遂げたときにはやりがいを感じられます。
年中行事の中でも大きなイベントである、クリスマス会や運動会などを、当日に向けて話し合いと準備を積み重ね、職員全員で成功させたり、トラブルを共に乗り越えていくことで職員の間に信頼感が生まれ、仕事にやりがいを感じられ保育士としての自信にもつながります。
子どもの成長を感じられる
保育士の仕事の魅力の一つとして、多くの保育士の方が子どもの成長が見られたことを挙げるでしょう。
保護者の方とお互いに子どものことを把握しておくことで、落ち着いて集中できる時間が長くなったり、前までは食べられなかった食べ物が食べられるようになったことに気付くことができ、家庭と保育園との双方で良い影響を与えることができます。
ただ子どものお世話をするだけの単純な仕事内容ではないので、実際に経験しなければ子どもたちの成長の瞬間に直に立ち会うことができません。
園児の卒園を見送ったとき
保育士の方にとって、子どもの卒業式に立ち会うことは大きな達成感を味わうことでしょう。
子どもたちの成長や、子どもたちと共にに乗り越えたことなど、園で過ごした子どもたちとのさまざまな思い出がよみがえるでしょう。
クラスの担任としてかかわっていれば、子どもたちを見守れたと感じられ、大きなやりがいを得られるでしょう。
このように、子どもたちとかかわり、成長する姿を近くで見守ることができる貴重な職業です。
担当していた子どもたちが卒園する姿を他の保育士の方と一緒に見届けることで、同じ気持ちで感動を味わえるかもしれません。
社会にとって必要な存在となっている
保育士の仕事は、保護者が働いているなどの理由から、保育ができない保護者に代わって保育をすることです。
夜遅くまで働いている保護者などには夜間保育などもあるので、保育施設は子育てをする人達にとって役立っており、保育士の方も大いに貢献しているでしょう。
日々の保育の中で感じるやりがいや魅力はたくさんありますが、それと同時に社会に貢献できることも保育士の仕事の大きな魅力です。
季節を感じることができる
日常の中で季節を感じる瞬間は、日常生活を過ごしていてあまり多くはないでしょう。
大人になってから働き始め、夏祭りに行くことや、七夕の短冊を飾るいう方は少ないのではないでしょうか?
しかし、季節の行事を保育士の行事として開催することで、子どもと共に季節の移り変わりを感じて、行事を楽しみに待つワクワクした気持ちを持つことができます。
また、子どもと散歩をしながら季節の花や紅葉を楽しんだりと、行事以外にも保育の中で季節を感じる場面が多いことも保育士の魅力です。
保護者から育児の相談をされたとき
保育士の方は、保護者が育児について悩んでいるときの相談相手になることが多いです。
保護者の中には、保育士としての仕事ぶりをみて、悩みを相談するか決めている人もいます。そのとき、育児に関して経験と知識がある保育士であれば、保護者の気持ちに寄り添った適切なアドバイスができるかもしれません。
このように、保護者の方に相談されるということは、信頼を得られている、認められていることでもあるので、保護者から育児相談をされることにより、保育士さんとしてのやりがい感じる方もいるでしょう。
保育士が苦労していること6選
子供が好きなだけでは、とてもじゃないですが保育士として働く場合は長続きしません。
肉体的にも精神的にも、負荷がかかる保育の業務は簡単な仕事ではありません。
強い精神力と、丈夫な身体でなければ保育士の資格を所持しているだけでは長く勤める事が困難になります。
下記では、保育士が苦労していることについて詳しく解説していきます。
業務内容が多い
保育士は業務量が多く、業務は多岐にわたります。
子どもの保育業務だけでなく、保護者対応や会議、環境整備などさまざまな業務を行います。
保育日誌や連絡帳、指導案、おたよりなどの書類作成の仕事も多く、保育活動と並行してたくさんの仕事をこなす必要があるので、その日の勤務によっては残業や持ち帰りの仕事が発生する日もあるでしょう。
経験を積んでも多忙な状況が改善されずに、責任のある仕事を任せられてしまうので、不満を感じる保育士の方が多く、大きなプレッシャーに耐えれなくなり、退職を考えるようになる人がいます。
一人ひとりが抱える業務負担が大きい場合は、他の保育士の方と相談して業務内容を調整しましょう。
長時間の労働がつらい
保育士の仕事がつらいと言われる理由で多いのが労働時間についてです。
子どもの保育活動を終えた後は、園内清掃や事務作業など保育業務以外の業務を、毎日2,3時間の残業をすることも珍しくはなく、イベント行事等がある場合は労働時間が基本的に長くなりやすく、残業になりやすい環境ができている園があります。
労働時間が長くなるほどに仕事がきついと感じるのは当然です。勤務時間内に仕事を終わらせようと無理をして、体調を崩してしまう人もいます。
お休みがとれない
多くの保育園で、シフト制が採用されており、隔週で2日お休みという形態の勤務になります。
1日だけ休んで6連勤で勤務ということもよくあります。毎日遅くまで勤務していて、家に帰るのが遅い保育士は、睡眠時間も充分に取れていないまま、翌日の保育をすします。
このことから、保育士の仕事は激務だと言われてもおかしくはないでしょう。
また、現在多くの保育園が日曜日と祝日が休園日となっていますが、「年次有給休暇」、つまり休んでも給与がもらえる休日が取りにくいのが現状です。
給与が低い
保育士の業務は、子どもの命を預かる責任感のある仕事です。
保育活動以外にもいろいろな業務があり、その業務内容の量に対して、給与が見合わないと考える方も多いでしょう。
保育士の中には手取りで12万~15万と給与が低く、手残りは寂しいために、生活が成り立たず職種を離れてしまう方もいるようです。
国税庁が発表した給与調査での全職種の平均年収440万円と比較しても約50万円の差があり、収入に差があることがわかります。
都会や都心に近ければ近いほど平均給与が高くなる傾向があるため、就職先を決める際には勤務地のエリアを一つの参考にすると良いでしょう。
肉体労働が辛い
保育活動中に子どもの相手をして走ったり、園内の清掃を行ったりと体力が必要な活動がたくさんあります。
保育士は製作活動や事務作業などが多いですが、保育士の仕事は体力が問われるので、身体を壊してしまわないように、自分の身体をメンテナンスする時間を作るなどして、持続的に保育士として働くために自分の体を気にしてみてください。
若いうちは何とか気力で乗り切れても、年齢を重ねるごとに体力が続かず、体調が悪くなる場合もあるかもしれません。
休憩時間が確保できる業界と異なり、保育士の仕事は変則的に対応する必要があるため、しっかりと休憩する時間が取れない職業といわれています。
休憩時間がなかなか取れない園もあるかもしれませんが、働きやすい環境を整えるためにも園長や上司と相談をして、問題点を改善していきましょう。
残業が多い
保育園では早朝保育から延長保育まで対応していて交替勤務の園が多くあるため、その日の予定によっては持ち帰りの業務や、残業が発生する場合もあります。
大きなイベントの前や年末などは残業が連日続けてあることが多く、保護者対応などの急な仕事が入って業務が予定通り進まなかったりすることがあります。 10年目にもなれば責任のある仕事を任され、年数が経てば経つほど仕事量が増えてしまうこともよくあることです。
まとめ
保育士の資格を所持しているだけでは長く勤める事が困難になりますが、保育士は大変なことや苦労を乗り越えたからこそ、子どもたちの成長を見守ることができるやりがいが多い仕事です。
しかし、保育士が不足している問題もあり、人間関係や仕事量の多さなど、解決できること解決できないことが多々ありますが、赤裸々に愚痴を言い合える友人を持つこと、仕事と自分の時間を上手く切り替えていくことが、ストレス解消になると思います。是非、参考にしてみてください。
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