
大規模保育園は子どもの人数が多くて大変…
小規模保育園に転職したいけど、働きにくさはあるのかな?



小規模保育園で働くメリットも知りたい
このような悩みをお持ちの方もいるでしょう。
小規模保育園は、対象年齢が0歳児〜2歳児、定員数が19名以下の保育施設で、アットホームな雰囲気が特徴です。
「子どもとゆっくり関わりたい」「一人ひとりに丁寧に関わりたい」という思いから、大規模保育園から小規模保育園に転職する保育士も少なくありません。
ただし、規模の小ささゆえに、子どもの遊びが制限されざるを得なかったり、人間関係がこじれやすかったりといった働きにくさも生じます。
小規模保育園への転職でミスマッチを防ぎたい方は、良い面だけでなく懸念点も理解しておくことが大切です。
本記事では、小規模保育園の働きにくさと働きやすさをわかりやすく解説します。
理想的な小規模保育園の求人を探すコツも紹介しているので、記事を参考にあなたの希望に合った職場を選んでみてください。


小規模保育園は一般の保育園と比べて働きにくいのか?


まずは、小規模保育園と一般の保育園の特徴の違いを見てみましょう。
以下の表をご覧ください。
| 小規模保育園 | 一般の保育園 | |
|---|---|---|
| 対象年齢 | 0〜2歳児のみ | 0〜5歳児 |
| 定員数 | 6〜19名 | 20名以上(60〜100名規模が多い) |
| 行事・活動 | 行事は少なめ・日常保育が中心 | 運動会・発表会など行事が充実 |
これらの違いから、小規模保育園は行事に追われることが少なく、子ども一人ひとりと丁寧に関われる保育環境だといえます。
実際に「子どもと向き合う時間をもっと大切にしたい」という理由から、大規模保育園から小規模保育園へ転職する保育士も少なくありません。
一方で、乳児保育が中心となるため、保育の幅を広げにくいと感じる人にとっては、一般の保育園のほうが働きやすい場合もあります。
【保育経験の視点】小規模保育園が働きにくいと言われる3つの理由





小規模保育園って子どもの人数も少ないから働きやすそう。
働きにくいと感じる場面もあるのかな。
小規模保育園の特徴を踏まえると、保育士が働きにくいと感じる理由も見えてきます。
保育経験の観点においては、以下3つが挙げられます。
- 3歳児以上の保育経験を重ねられない
- 子どもの遊びが制限される可能性がある
- 行事の経験を積めない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3歳児以上の保育経験を重ねられない
小規模保育園では保育対象年齢が限られるため、経験できる年齢層の幅が狭くなります。
多くの小規模保育園は0〜2歳児を対象としており、3歳児以上の保育に携われません。
幼児クラスでの集団行動や大掛かりな活動にやりがいを感じる方は、物足りなさを覚える可能性があります。
また、将来的に大規模園や幼稚園への転職を考えた際、幼児保育の経験不足に不安を感じる保育士もいます。
子どもの遊びが制限される可能性がある
小規模保育園は施設面積や設備の面で限りがあり、ホールや園庭がない保育園も多いです。
そのため、広いホールでダイナミックに身体を動かしたり、少しの空き時間に園庭で遊んだりできません。
遊べる環境が少ないと、活動内容が限られてしまうため、保育の引き出しを増やしにくいと感じる保育士もいます。
行事の経験を積めない
小規模保育園は、対象年齢が低さや施設の狭さなどの理由から大規模な行事が少ないです。
また、日々の保育を重視する方針の保育園も存在し、運動会や発表会などを意図的に実施しないところもあります。
行事を通じて感動や達成感を味わいたい方にとっては、物足りなさを感じやすい環境です。
【職場環境の視点】小規模保育園が働きにくいと言われる6つの理由


職場環境においても働きにくいと感じる理由があります。
主な理由は以下の6つです。
- 自由に休みを取りにくい
- 職員の欠席や退職で業務に影響が出やすい
- キャリアアップできる機会が少ない
- 給料が低い傾向にある
- 人間関係のトラブルが発生したときに逃げ道が少ない
- 休憩室や更衣室のスペースが狭いところもある
それぞれ詳しく解説します。
自由に休みを取りにくい
小規模保育園は、園全体の定員が少ないぶん、必要最低限の職員数で運営されているケースが多いです。
そのため、ひとりでも職員が休むと、すぐに配置基準ギリギリになってしまうことも珍しくありません。
結果として、罪悪感で有給休暇の取得をためらったり、希望休が重なった際に調整が難しくなったりする場合もあります。
職員の欠席や退職で業務に影響が出やすい
小規模保育園は職員の数が少なく、限られた人数で業務を分担しています。
そのため、欠席者や退職者が出た場合、残る職員に業務負担が集中しやすいです。
例えば以下のような状況が発生する可能性があります。
- 急な対応に追われる
- シフトの調整が困難になる
- 休んだ職員の代わりに出勤する
- 新しい職員が入るまでの間、少ない人数で対応する
こういった状況の中で働くと、精神的・身体的な負担が大きく、ストレスを感じやすくなります。



職員の数にゆとりがない保育園で働いた経験がありますが、一人の保育士にかかる負担が大きかったです。
負担の少ない職場で働きたいなら、定められた配置基準+αの人員を雇っている保育園に転職するのがおすすめです。
キャリアアップできる機会が少ない
小規模保育園はキャリアアップの選択肢が限られやすい職場です。
一般の保育園であれば、クラス数が多く、そのぶんクラスリーダーの枠が多いです。
また、幼児クラスがあるため、園の幼児リーダーやキャリアアップ研修の幼児教育リーダーといった役職にチャレンジできる機会もあります。
こうした背景を踏まえると、小規模保育園は役職に就くチャンスが少ないことがわかります。
現場で保育を長く続けたい方なら問題ありません。
しかし、将来的にリーダー職から管理職を目指したい方にとっては、キャリア形成の難しさに直面する可能性があります。
給料が低い傾向にある
小規模保育園は、一般の保育園と比較して給与水準が低い傾向にあります。
歴史が浅い小規模保育園は、昇給の基準となる勤続年数が短い傾向にあるため、結果的に給与水準に差が生じている可能性が考えられます。
以下の表は、こども家庭庁が実施した調査でわかった常勤保育士一人当たりの給与月額です。
| 常勤保育士等の1人当たり給与月額(賞与の1/12を含む) | |
|---|---|
| 保育所 | 34.8万円(11.2年) |
| 小規模保育事業(A型) | 29.4万円(9.4年) |
| 小規模保育事業(B型) | 30.0万円(10.7年) |
| 小規模保育事業(C型)※家庭的保育者 | 30.4万円(13.1年) |
※令和6年3月給与と令和5年度賞与を集計
※()書きは平均経験年数
この調査結果から、一般の保育園の平均月収は小規模保育園よりも5万円ほど高いことがわかります。
収入面を重視したい方にとっては、不満を感じやすいポイントです。


人間関係のトラブルが発生したときに逃げ道が少ない
小規模保育園は、職員数が少ない閉鎖的な環境なので、人間関係のトラブルが発生した際に逃げ道が少ないです。
相性が合わない相手がいたとしても距離を取るのも難しく、ストレスを感じやすいです。
少人数だからこそアットホームな関係を築ける反面、トラブルが起きたときのリスクも高いといえます。


休憩室や更衣室のスペースが狭いところもある
施設面積が狭い保育園や、ビル・マンションの一室を利用している園では、職員用のスペースが十分に確保されていない場合があります。
具体的には以下のようなケースがあります。
- 休憩室が狭くて気が休まらない
- 更衣室が狭く、トイレで着替えることもある
- 男性用の更衣室がない
- 事務作業できる別室がなく、保育室の隅で作業する
このような環境では、オンとオフの切り替えがしにくいです。
また、休憩時間もしっかりと体を休められない環境はストレスの原因になります。


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小規模保育園の働きやすい5つのポイント





今度は小規模保育園で働きやすいポイントを知りたい
小規模保育園の働きやすい主なポイントは以下の5つです。
- 子ども一人ひとりと丁寧に向き合える
- アットホームな雰囲気のなかで働ける
- 職員の団結力が生まれやすい
- 行事が少なく業務の負担が増えにくい
- 体力の消耗が少ない
働きにくさだけでなく、小規模園ならではの良さにも目を向けてみましょう。
子ども一人ひとりと丁寧に向き合える
小規模保育園は少人数制であるため、一人ひとりの発達や個性に合わせたきめ細やかな保育を実践しやすいです。
大規模園では、どうしても集団保育が中心になりがちです。
集団を優先してしまうと、子どもの話にじっくり耳を傾けられなかったり、子どもの要望を後回しにしてしまったりする場面も少なくありません。
「子どもたちともっとゆっくり関わりたい」「丁寧な保育を提供したい」と感じている方には、小規模保育園は理想的な環境といえます。



わたしは定員数150人近くの比較的大規模な保育園で働いた経験があります。
子どもとゆっくり向き合えないもどかしさを感じて、小規模保育園ではないのですが定員数60名近くの保育園に転職しました。
前職よりも丁寧な保育を実現できてストレスが軽減したことを覚えています。
アットホームな雰囲気のなかで働ける
小規模保育園は対象児が2歳までと年齢が低いこともあり、アットホームな雰囲気を大切にする園が多い傾向にあります。
大規模園の組織的な堅苦しさや、慌ただしさが苦手な人には適した職場です。
職員同士や保護者とも密にコミュニケーションが取れるため、親しみやすい関係性を築いている園が多く見られます。
職員の団結力が生まれやすい
職員の数が少ない小規模保育園では、お互いの顔を見合わせたり、会話したりする機会が多く、団結力が生まれやすいです。
団結力が強い職場には、以下のようなメリットがあります。
- チームワークが良好で職場の雰囲気が良い
- コミュニケーションが円滑になり仕事が早く片付く
- 助け合いの精神が強いため業務の負担が分散される
少人数だからこそ生まれる職員間の強い絆が、効率的で働きやすい職場環境を作り出します。
行事が少なく業務の負担が増えにくい
0〜2歳児が対象の小規模保育園では、幼児がいる保育園と比べて大規模な行事や大掛かりなイベントが少ない傾向にあります。
行事が少ないことによるメリットを以下にまとめました。
- 行事前のプレッシャーを感じにくい
- 保育に集中して子どもたちとゆっくり関われる
- 衣装・小道具作りやリハーサルが少なく残業が発生しにくい
業務負担を抑えながら、無理なく働き続けたい方にとって魅力的な環境といえます。



小規模保育園ではないのですが、日常の保育を大切にするために行事回数を最小限にしていた保育園で働いた経験があります。
そのときに、行事の準備や練習に追われない環境は良いなと実感しました。


体力の消耗が少ない
乳児は、運動量が少ないほか、活動時間も短いです。そのため、保育士は子どもたちと一緒に遊びつつも比較的体力を温存できます。
一方、幼児保育がおこなわれる保育所では、体力を消耗する機会が増えます。
幼児になると、成長や身体機能の発達にともない、活動時間が長くなるうえ、ダイナミックな遊びも出てくるからです。
体力面に不安を感じている方にとって、小規模保育園は働きやすい環境といえます。
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小規模保育園で働くことに向いている人の特徴


- 子ども一人ひとりとじっくり向き合いたい人
- 行事よりも日々の生活を大切にしたい人
- アットホームな職場環境を好む人
- ピアノの伴奏や大勢の前で話すことが苦手な人
子ども一人ひとりとじっくり向き合い、個性を尊重した保育を実践したい方が向いています。
行事や制作物に追われることなく、日々の生活を大切にする保育観を持っている方にも適しています。
大規模な組織での人間関係に疲れ、少人数でアットホームな環境を求めている方にも小規模保育園はおすすめです。
また、小規模保育園は行事や全体の活動が比較的少ないため、ピアノを弾く機会や大勢の前で話す場面は一般の保育園ほど多くありません。
そのため、ピアノが苦手な方や、大勢の前で話すのが苦手な方も活躍しやすいです。
小規模保育園で働いて後悔しやすい人の特徴


- 近すぎる人間関係が苦手な人
- 行事やイベントに達成感を求める人
- キャリアアップを重視したい人
- 給与や待遇を最優先したい人
小規模保育園は、職員数が少ないぶん人間関係が密になります。そのため、近すぎる関係性にストレスを感じやすい方は、働きにくさを感じてしまう可能性があります。
また、運動会や発表会などの大きな行事を実施していない園も多いため、ダイナミックな活動を通して達成感を味わいたい方にとっては物足りなさを感じるかもしれません。
さらに、小規模保育園は役職の枠が限られているため、主任や園長など明確なキャリアアップを目指したい方にとっては不向きな環境です。
一般の保育園と比べて給料も低い傾向があるため、給与や待遇面を最優先する方は不満を感じやすいといえます。
理想的な小規模保育園の求人を探すコツ





少しでも働きやすい小規模保育園を探したい



どうやったら理想的な職場を探せるの?
理想的な職場を探すには、以下3つのポイントを意識してみてください。
- 人員に余裕があるか確認する
- 園見学で職員同士の雰囲気や設備をチェックする
- 保育士向けの転職エージェントを活用する
それぞれ詳しく解説します。
人員に余裕があるか確認する
求人に応募する際は、配置基準ギリギリではなく、人員に余裕がある職場かどうかを確認しましょう。
人員に余裕があれば、休みを取りやすく、一人ひとりの業務負担も軽減します。
人員体制の余裕は、以下の方法で確認できます。
- 求人情報で職員数を見て定員に対して十分な人数が配置されているか確認する
- 園見学の際に各クラスに配置基準+αの職員がいるかチェックする
- 面接時に「急な休みの対応」について質問し体制を確認する
- 配置基準やシフト体制の工夫について直接聞いてみる
人員に余裕があるかどうかで職場の働きやすさは大きく変わるので、必ずチェックしておきましょう。
園見学で職員同士の雰囲気や設備をチェックする
実際の職場環境は、園見学でしか分からない点が多くあります。
働きやすそうな雰囲気・環境かどうか、自分の目で確かめましょう。
具体的には以下のポイントをチェックします。
- 園内が整理整頓されているか
- 休憩室や更衣室はあるか/狭すぎないか
- 保育中の職員や子どもの表情が穏やかか
- 人間関係が良好か/ピリピリした雰囲気がないか
自分自身がそこで働いている姿をイメージし、無理なく続けられそうか考えてみてください。


保育士向けの転職エージェントを活用する
理想的な職場を探すなら、保育士向けの転職エージェントを活用するのがおすすめです。
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また、担当者は園の雰囲気や人間関係・残業の実態といった内情を把握していることが多いです。
そのため、求人票だけではわからない職場のリアルな情報を入手できます。
一人で求人を探すよりも、プロの力を借りたほうが理想的な求人を見つけやすいです。
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新しい職場に転職する場合、良い部分だけでなく、働きにくさについても理解しておくことが大切です。
事前に把握しておかないとミスマッチが起きて、転職したことを後悔しやすいからです。
本記事では、小規模保育園の働きにくさと働きやすさの両方をわかりやすく解説してきました。
記事を参考にして、自分に合った職場かどうかをじっくり検討してみてください。
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