保育士は子どもからも保護者からも「見られるお仕事」です。服装一つで良い方にも悪い方にも印象が変わります。
今回は、保育士にふさわしい服装をTPOや季節に応じて紹介していきます。
保育士の服装を選ぶポイントや注意点、購入できる店舗なども一緒に紹介しますので、現職の保育士の方も、これから保育士になる人もぜひ参考にしてみてください。
保育士の服装は通勤パターンで変わる
保育士の服装は、何を着て通勤するかによって着る服装が変わります。
大きな違いは「仕事着で通勤するか、私服で通勤するか」の2つです。以下に詳しく説明していきます。
仕事着で通勤する場合
仕事着で通勤する場合は、自宅から職場まで着替える必要がありません。そのため、すぐに勤務体制に入れます。
しかし、いくら仕事着で出勤するからといってエプロンをしたままでは、一目で保育士と分かってしまいます。なるべく仕事以外の時はエプロンは脱ぎ、保育士としての質を落とさない言動を心掛けましょう。
私服で出勤する場合
私服で通勤する場合は、出勤後に保育園内の更衣室で仕事着に着替えます。
ひとえに私服といっても、ミニスカートやノースリーブなど露出の激しい服装や華美な服装は保育の場にはふさわしくありません。
通勤着はオフィスカジュアルのような、「いつ保護者に見られても良い服装」を心掛けると良いでしょう。
保育士の服装選びのポイント
保育士の服装を選ぶには、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
1. 動きやすい服
保育士は座る・立つ・歩く・走るなどと、とにかくよく動きます。
仕事着の素材は、タイトで体にピッタリフィットするものでは窮屈に感じることも。
ストレッチが効いて、手足が動きやすい素材の服を選びましょう。
2. 汚れてもよい服
保育士は赤ちゃんのお世話で鼻水やよだれがつくことは避けられません。
また、絵の具やマーカーペンなどの教材を使う時にいつの間にか色がはねて服についてしまうこともあります。
製作をする日に限らず、仕事着はお気に入りのTシャツや汚れては困るものを着ることは避け、ある程度着古した服を選びましょう。はじめから仕事着と割り切り、汚れてもよいものとして着るのも良いですね。
3. 清潔感のある服
保育士は毎日多くの保護者と接するお仕事です。
「汚れても良い服」と前述しましたが、だからといって毛玉だらけの服や着古したヨレヨレの服、シワだらけの服で接していては保護者の信頼も得られません。
毎日清潔感のある仕事着を選び、笑顔で子どもを受け入れましょう。
保育士の服装で気を付けるべきポイントは?
保育士の服装は、素材や色についても考えなければなりません。また、保育の現場では避けた方がよい服装もありますので詳しく説明していきます。
装飾があるもの
ビーズやスパンコールなど小さくて細かい装飾が付いているものは、子どもを抱っこしているときに肌に当たって痛がることがあります。
万が一ほつれて外れてしまったときには誤飲の危険性も。
装飾があるものがどうしても着たい場合は、なるべく私服で着るように心掛けましょう。
パーカーのフードや紐
保育園によっては子どもにフード付きのジャンパーやパーカーを禁止しているところもありますが、保育士も同じです。
フードがあるパーカーは、抱っこしている時に子どもが紐を口に入れたり、フードを引っ張られた時に首が締まったりする危険があります。
ジッパーがついているパーカーも、ジップが子どもの肌に当たり、擦れて赤くなってしまうことも。羽織として着る分には問題ありませんが、このような危険があることも頭に入れておきましょう。
色合い
保育園によっては、黒や紺といった暗い色合いの服装は子どもに威圧感を与えやすいと禁止しているところもあります。
保育士の笑顔や表情が引き立つよう、華やかで優しい色味のTシャツを選ぶと、良い印象を与えられます。
保育士の服装は「エプロン・Tシャツ・ズボン」が基本!
保育士の仕事着は、エプロン・Tシャツ・ズボンの服装が基本です。
そのほか私立保育園や企業内保育園では、エプロンやTシャツなどの服装に指定があるところもあります。
これから保育園に勤める人は、事前に服装を確認しておきましょう。
保育士の服装をもっと詳しく!ジャンル別や季節ごとに紹介
それでは、ここからは保育士の服装をより詳しく、ジャンル別や季節ごとのポイントと一緒に解説していきます。
トップス
季節 | 服装 |
春 | 長袖Tシャツ・Tシャツ |
夏 | Tシャツ |
秋 | Tシャツ・長袖Tシャツ |
冬 | トレーナー |
春先は長袖Tシャツ1枚で過ごせる気候です。初夏にかけて暑く感じてきたらTシャツに切り替えましょう。夏はたくさん汗をかくので速乾性のあるTシャツがおすすめです。
秋の始めはまだTシャツで過ごすこともできますが、朝夕との寒暖差がはっきりしてくるので、羽織るものを用意しておくとよいでしょう。
段々冬の寒さが厳しくなってきたら、トレーナーの下に下着を重ねて調整できるようにしておくと便利です。
ボトムス
ボトムスの基本はジャージの保育園がほとんどですが、なかにはチノパン指定のところや、ジーンズやスキニ―パンツがOKのところもあります。
まずは職場で何を着用していいかを確認しておきましょう。
何も指定が無ければジャージが無難ですが、先輩保育士の服装を見て参考にするのも良いでしょう。
夏はハーフパンツや半ズボン・七分丈ズボンの着用が可能であれば取り入れると涼しさを感じられます。また、冬は暖かい裏地のついているボトムスを選べば冷え知らずです。ボトムスの下に防寒素材のレギンスやタイツを重ね履きするのもおすすめです。
アウター
季節 | 服装 |
春 | パーカー・薄手のブルゾン |
夏 | UV機能付きパーカーやカーディガン |
秋 | パーカー |
冬 | フリースのパーカー・ジャンパー・ダウン |
アウターは、季節にあったものを選ぶようにしましょう。
一見、夏は羽織るものはいらないと思う人もいるかもしれませんが、UVカット機能の羽織は日焼け止め防止になります。また、お昼寝の時間など、子どもが寝静まった静かな空間では、急に冷房が肌寒く感じることもあります。暑がりな人でも鞄に一枚忍ばせておくと良いでしょう。
冬のアウターはお住まいの気候に合わせた防寒対策を行いましょう。雪が降る地域では、ナイロンジャンパーに防水スプレーをかけておくのがポイントです。
靴下
靴下は特に指定がない保育園がほとんどですが、キャラクター物がNGな保育園もあるので確認が必要です。保育士は履物の脱ぎ履きが多かったり、靴下のまま少しの距離を移動することもあります。白地の靴下はすぐに汚れてしまうので、目立たない色合いのものを選びましょう。
履物
履く場所 | 履物の種類 |
室内 | 上履き・バレエシューズ・クロックス・室内用スニーカー・草履 |
屋外 | スニーカー |
履物は保育園によっては指定があるところがあります。特に指定がないようであれば、どのような物を履いて良いのか確認しましょう。
また、屋外では子どもと鬼ごっこをしたり、マラソンをしたりと走り回ることもあります。外で怪我をした子どもの手当てをするために、薬箱の置いてある室内に出入りを繰り返すことも多いため、脱ぎ履きのしやすいスニーカーを選びましょう。
エプロン
保育士にとってエプロンはユニフォームのような存在です。
しかし、エプロンも保育園によっては指定のエプロン着用など決まりがありますので、事前によく確認しておきましょう。
特に指定がなく自由な保育園でも、キャラクターがNGなところもあるので注意が必要です。エプロンには上から被って横でボタンで止めるタイプと、袖を通して後ろで紐で結ぶタイプがあります。最近では前者の方が主流になりつつありますが、自分が付けやすいエプロンを選びましょう。
冬用に袖のついている割烹着タイプのエプロンもあります。
こちらは裏起毛素材になっていたり、フリース素材になっていたりと暖かい素材で作られているため、たくさん重ね着をする必要がなくなります。保育園で着用が可能であれば、ぜひ冬に使用してみてください。
その他あると良いもの
服装のほかに保育士の活動のなかであるとよい小物は「帽子」と「アームカバー」です。
・帽子
帽子は紫外線予防のほかに防寒対策にもなるため一年中着用できます。保育士の帽子に最適なのは、サファリハットや、つば広のキャップです。
帽子はシンプルでコンパクトに折りたためるものや、洗濯できる素材のものを選ぶと良いでしょう。
・アームカバー
アームカバーがあれば真夏の暑い日でも長袖を羽織る必要がなく、Tシャツのまま紫外線予防ができます。汗をかいても薄手ですぐ乾くので、一枚は持っておくと便利です。
行事や研修の時の保育士の服装は?
保育士は、普段の保育の仕事着以外にも行事などに合わせた服装が必要です。
以下に詳しく解説していきます。
入園式・卒園式
入園式や卒園式には基本的に「フォーマルスーツ」の着用です。
入園式にはパステルカラーの明るいフォーマルスーツを、卒園式には黒や紺のダークカラーのフォーマルスーツを選ぶのが一般的です。
入園式・卒園式の服装も保育園によってさまざまなので、よく確認しましょう。
保育参観
保育参観は、基本的にはいつもの服装で大丈夫です。
しかし、多くの保護者が集まり、保育士の活動も注目されることが多いので身だしなみには気をつけましょう。
遠足・運動会
遠足や運動会では、動きやすい服装が良いでしょう。
遠足はリュックやショルダーバッグ・ウエストポーチを選ぶと両手が空いて活動しやすくなります。
研修
研修は、研修内容に合わせた服装を選びましょう。
座学であれば、スーツやパンツにシャツ、カーディガンなどのオフィスカジュアルがおすすめです。体操やダンスの時は、普段の仕事着など動きやすい服装を選び、スニーカーを履いていきましょう。
前半が座学、後半が運動の場合は、着替えを持っていって会場の更衣室などで着替える場合もあります。研修は事前に指定がある場合も多いので、連絡事項にしっかりと目を通し、保育園の代表として行動をしましょう。
保育士の服装は「ユニクロ」「GU」「しまむら」で買うのがおすすめ!
先輩保育士からの口コミを見ると、保育士の服装は「ユニクロ」「GU」「しまむら」などのファストファッションで仕事着を購入しています。
ユニクロやGUはシンプルで動きやすく、そして機能性の高い商品がたくさんあり、しまむらは子どもに人気のキャラクターや、親しみやすい可愛い商品がたくさんあります。
そのほかの例外としては、好きなバンドのライブTシャツや、アイドルグループのコンサートのTシャツを仕事着として着ている先輩保育士も。自分のお気に入りや、着ると気分が上がるような、自分をごきげんにする仕事着を複数枚持っておくと良いでしょう。
まとめ
保育士の服装について詳しく解説しました。
あくまでも保育士の服装であり、仕事着ですので私服のようにおしゃれに着こなす必要はありません。しかし、どうしても個性を出したい場合には、エプロンや靴下など仕事着の中でできる範囲で行いましょう。
保育園に指定や決まりごとがある場合は、園の指示に従って正しい服装を選んでください。
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